第6話
シアタカとアシャンは、カラデア兵と女に先導されながら、庭に面した屋根だけがある回廊を歩く。石畳の敷き詰められた回廊には人々が列を作っていた。
「こんにちは、エタム様」
女が、ルェキア語で挨拶した。声を掛けられた男は振り返る。
その顔を見て、シアタカは思わず息を呑んだ。傍らにいるアシャンは、小さい悲鳴のような声を上げている。
そのカラデア人の男は長身で、ゆったりとした長衣を着ている。紫の生地に、白い複雑な意匠が刺繍されていた。街のカラデア人とは異なり、髪飾りは簡素で飾り気がない。振り返った表情は、穏やかだ。そして、その左目は、眼球のあるべき所に鈍く輝く黒い石がはめこまれていた。
「やあ、こんにちは。今日は休息日ではなかったですか?」
男は、微笑むと頷いてみせる。女は笑顔でシアタカを指す。
「世話になった旅の方々がひどい怪我をしてしまって、黒石の祝福をいただきたいのです。エタム様、お願いできないでしょうか」
「黒石は万能ではありませんよ。確実に治そうとするなら、医者や癒し手を探したほうが良い」
エタムは苦笑しながらもシアタカに顔を向けた。その瞬間、エタムの顔から笑みが消える。
「あなたは……」
エタムは呟くと、シアタカを見詰めた。その表情は、驚き、好奇心、それと何かが入り混じったものだ。奇妙なことに、石であるはずの左目からより強い視線を感じる。その力に気圧されるように、シアタカは一歩後ずさった。
「あ、あなたの左目、どうなってるの?」
アシャンがおずおずと問う。エタムはアシャンに顔を向けると、彼女の反応を楽しんでいるかのように笑みを浮かべた。
「驚きましたか?これは、『黒石の欠片』です」
エタムは左目の下あたりに軽く触れると言う。
「本当に石なのね……」
「そう。黒石が分け与えてくれたその身の欠片を、己の目と引き換えに、体に取り込む。そうすることで、黒石の力と意思をより近くに感じることができるのです」
エタムの言葉に、アシャンが顔をしかめた。
「痛そう……」
それはシアタカの内心も代弁している。戦場で傷を負うことを厭わない彼だが、眼球を取り出すことを想像すると、寒気が走った。
「薬草と癒しの術を使うので、そうでもないんですよ。それよりも、体と欠片が溶け合うときの、感覚の混乱が大変なんです。悪い酒を飲んで酔ってしまったようになってしまう」
シアタカは酩酊するほど酔ったことが無い。調律の力によって、酔いがすぐに覚めてしまうためだ。だが、これまで酒に呑まれてしまった兵達を散々目にしてきたため、その混乱や苦痛は想像できた。
「おっと、自己紹介がまだでしたね、旅の方々。私はエタム。黒石の守り手を務めています」
笑顔のまま、エタムは胸に手を当てて言う。
「俺はシアタカ」
「私はアシャン」
「蟻使いの方ですね」
エタムは、アシャンを見て頷くと、シアタカに視線を移す。
「あなたは、少し違うようだ」
その一言に、シアタカは動揺を気取られないように無表情を装ってエタムを見返す。
「どう違う?」
「あなたは、興味深い……。あなたの中には、渦巻く魔力がある。それが何の力なのかは分からないが……」
「黒石の守り手というのは占い師なのか?」
シアタカは冗談めかして言うと、笑う。我ながら下手糞な誤魔化し方だとは思ったが、仕方がない。
「黒石の守り手は、占いからは遠い場所にいる者ですよ。そのせいで、先を見通すことができずに困ったことになっている……」
エタムは自嘲の笑みを浮かべる。
「それは……、黒石を奪われそうになったことか?」
シアタカは躊躇いながらも、聞いた。
「ああ、そうです。お恥ずかしい話ですが」
「あなたは黒石の意思、と言った。黒石というのは、大いなる知恵を持つ精霊なのか?」
エタムの持つ雰囲気は、聖王教会の僧侶たちに似ていた。そのため、彼が黒石の話をする時には、大聖堂を守護する『偉大な獣』や、聖女王に仕える使徒たちのことを連想させる。エタムの右目に埋め込まれた石が、黒石との契約の証だと考えれば、納得できた。
「いや、黒石は精霊ではありません。確かに、人と比べてはるかに力をもった存在だ。しかし、肉を備えた……、石なのだから肉というのもおかしいな。この現世に、確固とした体を持ち、生き、齢を刻んできた存在なんですよ。もっとも、我々が水の精霊の存在なくして生きていけないことにくらべ、黒石に水は必要ないのですがね。そういう意味では、黒石と人は全く異なる存在とも言えます」
シアタカの推測を、エタムは頭を振って否定する。
「だとすれば、黒石は敵を見分けることは出来ないのか?あなたの話を聞いていると、とても偉大な存在のように感じるのだけど」
「黒石に敵、味方という概念は無いのですよ。極端に言えば、我々黒石の守り手が、黒石の力を感じることができるのは、たまたま付き合いが長く、相性が良いから、というだけなんです。勿論、己に害を及ぼす者から、身を守ろうとはするでしょう。しかし、それも、我々、人の感覚で言えば、災害から身を守ろうとするようなものなのです。だから、黒石を奪われないように、我々が汗と血を流すしかない」
「黒石って人と全く違うんだ。大変だね」
アシャンが目を大きく見開いて言う。キシュと意思を通わせる少女の言うことじゃない。彼女の言葉を聞いて、シアタカは思わず苦笑した。それに気付いたアシャンは、首を傾げる。
「何か変な事言った?」
「いや、俺から見たら、ラハシも黒石の守り手も同じように感じるよ」
「全然違うよ。キシュにとって、群れの味方なのか、敵なのか、それが一番大事だからね……」
アシャンは頭を振ると、愁いの色を帯びた表情を見せた。
「そこは人と同じということなんだな」
「うん」
アシャンは小さく頷く。エタムは、二人を見て口を開いた。
「蟻使いの方も、何か、悩みがおありのようですね」
「あなたが蟻、と呼んでいる存在も、中々の変わり者でね。付き合い方に少しコツがいるみたいなんだ。ただし、少なくとも俺よりも頭は良い。人を見る目があるからね」
シアタカのおどけた物言いに、アシャンは目を瞬かせ、そして小さな笑みを浮かべた。
「ふむ、是非、詳しく話を聞きたいものだ」
「勿論。私も黒石の話を聞きたい」
アシャンが頷く。
「さて、話が長くなってしまった。シアタカ、あなたを黒石の元に連れて行きます。あなたは、黒石に触れるべきだ」
エタムはシアタカに向き直ると、穏やかだが、力強い口調で言った。
「いやに勧めてくれるんだな。どうしてそんなに確信を持って言うんだ?」
「私にもはっきりとは分かりません。しかし、私と結びついている黒石が、そう告げるのです」
エタムは真剣な表情で言う。シアタカにとって、それは確信の理由というにはあまりに曖昧な言葉だった。しかし、エタムの見ているものは自分には見えない。自分の見ているもの、聞いているもの、世界はそれが全てではないことは、ここまでの旅で痛感したことだった。
「分かった。エタム、あなたを信じよう」
シアタカは頷いた。エタムは、微笑む。
「それじゃあ、あたしはこれで。あんたに黒石の祝福が訪れるよう、祈っているよ」
「ああ、ありがとう」
笑顔で手を振って去っていく女に、シアタカは一礼した。
エタムは二人を導く。
人々は中庭の入り口で長椅子に腰掛けて黒石に触れる順番を待っている。少し離れた所に座る六人のカラデア兵たちは、これまで見たカラデア人の中でも一際体格が良い。幅広で鎌のように反った刃を持った刀を腰に吊るしていた。
兵達は、エタムを見て立ち上がる。笑顔で歩み寄るエタムに、恭しく一礼した。
「やあ、皆さん、ご苦労様。これから客人を連れて黒石に触れてもらいます。待っている方々には申し訳ないが、少し人を入れないでもらえますか」
「はい、エタム様」
兵の一人が進み出ると、深々と一礼した。
「エタムって偉い人なの?」
「偉い人……、そうですね、黒石の守り手をまとめる立場ではあります」
アシャンの問いに、エタムは頷いた。
広い中庭だった。ウル・ヤークスの街と違い、ひどく殺風景な庭園だ。ウル・ヤークスにおける庭園とは、草木、花を植え、池や噴水をつくるもの、地上の楽園を再現しようとすることだ。だが、この中庭には、短く刈られた草が生え、中央に黒い石が屹立しているのみだった。
黒い石は、紅の夕陽をあびて、燃え上がるような光を帯びていた。シアタカの肩ほどの高さがあり、無造作に削りだしたような荒い形をしているが、平面は鏡のように滑らかだった。傍らに立つカラデア人が、エタムに一礼する。青い長衣を着ているその男の左目にも黒石の欠片が埋め込まれていた。エタムと一言二言言葉を交わすと、彼はその場から立ち去った。
「これが、黒石か……」
シアタカは石を眺めた。これよりも巨大な岩石は幾らでも見てきたはずなのに、この黒石からは何か気圧されるものを感じる。
「この黒石は、カラデアの真の主です。黒石が不毛の土地だったこの盆地に水をもたらし、緑を招いたのです。黒石がなければ、カラデアは存在しなかった。カラデアの民が生きているのは、まさしく黒石のお陰なのですよ。我々は黒石に仕え、その力を借りている」
エタムは黒い石を指し示した。
黒石は、一見すると滑らかな漆黒だが、よく見ると表面は極細の銀色の線によって区切られている。線に囲まれているのは小指の爪ほどの面積であり、まるで細かい鱗のように石を覆っているように見えた。
「この石が、水をもたらした……?」
「そうです。はるか昔、我らが父祖がカラデアに辿り着いた時、飢えと渇きによって死に瀕していた。そして、父祖は見出したのです。豊かな水と、そして、それを生み出している黒石を。黒石は、困窮し、絶望に沈んでいた我らの父祖と心を通わせ、救い出してくれたのですよ」
「心を通わせる……」
シアタカは、黒石を見つめる。エタムも、視線を石に向けた。
「黒石は、永き時を生きてきた大いなる存在なのです。我々が想像すら及ばぬ長い時を生き、沈思黙考してきた。そして、ある時、我らの父祖がこの石の元に現れた。それ以来、カラデアの民は石のもたらす潤いと癒しの力を受け取ってきた」
「あの並んでいた人たちは、癒しの力を求めていたの?」
エタムはアシャンに顔を向けて頷いた。
「この地を訪れて祝福を求めるものは、等しく黒石の癒しを求めることができるのです。はるか、沙海の南からやって来る者もいる。もっとも、必ずしも癒されるとは限らない。何の効果もない場合も少なくないのです。シアタカ、あなたには祝福がもたらされると思っていますがね」
エタムそう言って微笑む。
シアタカは、躊躇いながらも黒石に近付いた。そして、巨石の根元に細かな白い砂が溜まっていることに気付いた。
「砂が……」
「これが、黒石の吐息です。我々が息を吸い込み、吐き出すように、黒石は生きているかぎり、砂を吐き出すのです」
「まさしく、生きているか……。しかし、黒石が砂を吐き出し続けるなら、カラデアの街は砂に埋もれてしまうのでは?」
「そう、その通りです。だから、我々はこの砂も恵みとして活かす。この砂を火にかけることによって、質の良い硝子を作ることができるのですよ。カラデアの硝子製品は評判がよいのです」
エタムはおどけた調子で言う。
「無駄がないな」
シアタカは、思わず苦笑する。
「だが、人の手が無くなれば黒石は砂に埋もれてしまう。我らが父祖がこの地に辿り着いた時、岩山の中の大きな泉を見出した。その泉の底の砂の中から黒石の頭だけが覗いていたのだそうです。黒石は、恵みをもたらす代わりに、砂をもたらす。世界はやがて、黒石によって吐き出された砂に沈むでしょう。その中、黒石を奉ずるカラデアの民は生き残る。それが、我々が信じる教えです」
「途方も無い話だ……」
シアタカは、世界が砂に覆われる光景を想像して、呟いた。
「カラデアの民、誰もがそんな未来のことを考えているわけではありませんが」
エタムは笑う。
「さあ、黒石に触れてください。癒しがもたらされるはずです」
シアタカはエタムに促され、黒石に歩み寄る。間近に迫った黒石からは、不可視の力が強く感じられた。
シアタカは、恐る恐る石に触れた。その瞬間、全身を衝撃が貫く。腰が砕け、地面にへたり込みそうになる。だが、釘付けになったようにその場に立ち尽くしていた。
骨の中を力が走っていき、張り付き、形成されていくのを感じる。足の傷も異常な熱を帯びている。
そして、何かが心に触れてきたことを感じた。それは、何らかの意志だ。だが、決して人の意志ではない。人とは明らかに異質な意志だ。静かに、悠久の時を見続け、立ち続ける存在。その意識の中に流れている時間の感覚は、まるで河岸から河の流れを眺めているかのようだった。シアタカは、その意志の持ち主が眼前の黒石であることを、確信を持って感じ取った。黒石の意識の断片がシアタカに流れ込んでくる。
黒石は、人を愛していた。その愛は人の言う愛とは全く異質ではあったが、自分の中の情報に多様性を与えてくれる人という存在を好ましく思っていた。人は黒石が身を浸す悠久の時の流れに、違った意味を与えてくれたのだ。風の流れ、水の振動、寒暖、そして、世界を動かす見えざる精霊の力の流れを感じているだけでも、充分にその存在に変化を与えてくれていた。しかし、人という存在のもたらす精神、経験というものは、黒石の中に全く違う多様性をもたらしてくれたのだった。
無限とも思える時間の後、シアタカの身体から力が消え失せた。脱力感に襲われて後方に倒れそうになるシアタカを、アシャンが慌てて支えた。
「シアタカ、大丈夫?」
「だい、じょうぶ……だ……」
全身に痺れが残り、力が入らない。まるで、顎を強く殴られてしまった時のようだ。あるいは、これが酒を飲んで酩酊するという感覚なのか。アシャンの腕を借りながら、ゆっくりと地面に腰を下ろす。
「かなり、効いたようですね」
笑みを浮かべて、エタムが歩み寄る。
「この石は、優しい……」
シアタカが呟いた。
「優しい?どういう意味?」
アシャンがシアタカの顔を覗き込む。
「言葉で言うのは難しいけど、確かに感じたんだ。石の心を感じた。人とは全く違う。でも、優しさを感じたんだ」
シアタカは黒石を見上げた。
「感じた?黒石の心を感じたのですか?」
エタムは驚きの表情でシアタカを見る。
「ああ。慈しみの心というか、何というか、上手く表現できないけれど」
「驚いたな。癒してくれることは確信していましたが、黒石の心を感じることができるとは」
「あなたも黒石の心を感じることが出来るのか?」
「勿論、感じ取れます。だから、シアタカの言うことはよく分かるのです。だが、カラデアの民のほとんどは、黒石の心を感じることは出来ない。ただ、石の奇跡を畏れ、敬い、感謝するだけなんですよ。黒石の心を感じ取ることができるのは、守り手を含めた、ごく一部の者だけなんです」
「だったら、やはり俺の勘違いかな?」
シアタカは照れ笑いを見せた。まさか、自分が黒石の意志を感じ取ることができるとは思えない。
「そうではないでしょう。あなたは黒石の心に触れることができたのです。私の勘は正しかったということかな」
エタムは満足そうな笑みを浮かべていた。
「それで、怪我の具合はどうですか?」
シアタカはゆっくりと左腕を動かす。痛みもなく、自由に持ち上がった。大きく息を吸い込むと、杖を持たずに立つ。やはり、何の痛みもなく自然に足に体重をかけることができた。
「すごい。余程の癒し手でなければ、ここまでの癒しの力はない……」
呆然として、己の手を見る。
「よほど黒石と相性がよかったのですね。そこまでの治り方をすることはそうないことだ」
エタムは笑みとともに頷く。
「珈琲でも持ってきますよ。少し待っていてください」
そう言ってエタムは館へ歩いていった。
呆然として立ち尽くすシアタカは、アシャンに顔を向けた。
「本当に、奇跡の石だな」
「ウル・ヤークスも欲しがるはずね」
アシャンの口調には皮肉の色が滲んでいた。
「俺は、ウル・ヤークスは世界に秩序と安寧をもたらすために戦っていると教えられてきた。俺は、今でもそう信じている……」
シアタカは、アシャンの言葉に顔を強張らせた。だが、その声が弱弱しいことは自覚できた。己の中で何かが揺らいでいるのを感じ取れる。
「戦士は皆、そういうんだ」
アシャンは、シアタカを睨みつけた。
「大層な理由をつけて、自分の正しさを大声で触れ回ってから、戦を始める。自分がいかに勇敢なのか、そして戦をすればどれだけ利益になるのか、そんなことを言い続ける」
アシャンは、自分の言葉を滞らせないためなのか、ゆっくりと、一語一語、確実に言葉を発していく。
「でも、それが本当だったためしはない。死ななくても良い人が大勢死んで、大勢の母親が悲しんで、それでおしまい。戦士は満足だよ。自分の武勲がいかに語り継がれるか、それだけ気にしてればいい。死ぬ時もせいぜい派手に死んで、名誉を守ればそれでいい。でも、残された人たちはどれだけ悲しむか知れない。取り残された寂しさは、取り残された者にしか分からない」
アシャンは、時間をかけて、己の言葉を紡いだ。シアタカは、それを口を挟まずに最後まで聞いた。彼女の言いたいことを完全に聞かなければいけないと思ったからだ。
感情が昂ってきたのか、アシャンの顔は紅潮し、瞳には涙が滲んでいた。
「俺は、取り残された寂しさは分からない。俺は、ただ殺すだけの人間だった。それしか、生きる術を知らない。騎士ではない自分を想像できないんだ……」
シアタカは途方にくれていた。今、自分の前には、これまで歩んできたものとは全く異なる世界が広がっている。そこへ踏み出すことで、今までの自分が消え去ってしまう。そんな恐怖感があった。
あの時、自分はどうしたのか。急に、記憶の断片が甦る。あの時、自分は少女に刀を振り下ろしたのか。それを思い出すことはできなかった。
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