　この作品は動画工房制作の２０２４年春のオリジナルアニメ。シリーズ構成・脚本を『弱キャラ友崎くん』の屋久ユウキ先生が担当している事でも話題ですよね。キャラデザも可愛くて、見ている人も多いのかなと言う気がします。

　物語は、渋谷を舞台に少女達の成長を描く青春群像劇。同クールで放送している『ガールズバンドクライ』とストーリー展開が似通ってる部分はありますね。放送日時も近いため、２作品を視聴していると混乱してしまう人もいるとかいないとか。

　ヨルクラとガルクラの違いと言えば、ヨルクラは制作集団の話と言うところでしょうか。両作とも音楽活動をする少女達の物語ですが、ガルクラは純粋なガールズバンドモノですからねえ。目新しさから言えば、ヨルクラの方が新鮮な作品とも言えます。

　色々と問題を抱える４人がＪＥＬＥＥと言うグループになって、それぞれの特技を活かして活動を活性化させていく。基本一話完結なのでスッキリと各話を楽しむ事が出来ます。

　音楽活動がテーマの作品ながら、主人公のまひるがイラストレーターと言うところが面白いですよね。と言うか、歌手担当の花音とのＷ主人公的なアレなのですけど。抱えている問題もまひるが個人的な劣等感な事に対して、花音は母親との確執やスキャンダルと言う個人ではどうにもならないものだったりと対照的に描かれてます。

　クライマックスではＪＥＬＥＥ解散の危機になっていて、ここからのどんでん返しにも期待が高まります。今までの積み重ねがあるので、きっと期待は裏切らないと思うのですよね。どうなるかしら？

　音楽モノですので、作中楽曲のクオリティは高いです。それに加えて、主人公が高校生イラストレーターと言う設定なので、ＭＶに使われるイラストも可愛い。作中キャラのワチャワチャも楽しいですしね。その辺りも動画工房クオリティと言えます。

　アニメのクオリティは高いですね。キャラ崩れもありませんし、演出も見事です。安心して見る事が出来ます。クオリテイが理由で失望する事はないでしょう。

　この作品は女の子達が頑張る作品が好きな人にオススメです。きらら作品ぽい感じもするので、きらら作品が好きな人にも合うんじゃないかな。脚本の屋久ユウキ先生ファンの人も楽しめるのではないかと思います。

　男っ気が全くないので、男子キャラも欲しいと思う人には物足りないかも知れません。多少百合描写があるので、それが苦手な人も厳しいかも。

　私は毎週楽しく見ております。どうかハッピーエンドになりますように。