夜桜さんちの大作戦

 この作品は、『週刊少年ジャンプ』2019年39号から連載中(※執筆時)の権平ひつじ先生の漫画が原作のアニメです。私は原作を読んでいますけど、単行本を集めている訳ではないので、初期の展開はうろ覚えです。

 なので、アニメが原作通りなのかアレンジされているのかはよく分かりません。大体原作通りなんじゃないかなとは思います。曖昧でごめんなさい。


 物語のキャッチコピーは『スパイバトルコメディ』とか『諜報家族コメディ』になっていますけど、似たようなコンセプトの『スパイファミリー』みたいな作品だと思ってはいけません。この作品、スパイ要素がほぼないんです。

 なので、ただのバトルアクション作品です。頭脳バトル要素皆無ですので、ヒリヒリした頭脳戦を期待すると肩透かしを喰らいます。スパイって言うのは単にスパイって体なだけなのですよね。


 あらすじは、事故で天涯孤独になった主人公の朝野太陽が幼馴染の夜桜六美と色々あって結婚する事になり、夜桜家の家業のスパイ活動をする羽目になったと言うもの。その活動を続けていく内に、事故の真相や夜桜家の秘密を知ってしまい――と言う展開になっていきます。


 原作の再現度は高いですね。原作ファンは楽しめるんじゃないかな。そこは流石ジャンプアニメクオリティと言えるでしょう。後は初見勢がどこまでついてこられるかですけど、どうなんでしょうね。原作に忠実な以上は、原作を面白がれる人なら楽しめるはずです。

 個人的な感想で言えば、ただの異能バトル作品なのでそこまでのめり込むほど楽しんでは見ていません。これは個人の好みの話でもありますしね。しゃーない。


 異能バトル作品と書きましたけど、アニメの話が進むと一族固有の能力でバトルするようになっていくんです。少年ジャンプのお約束的なやーつ。その辺りまで話が進むと、スパイ要素はほぼ消滅します。現時点でもかなりうっすいですけど(汗)。


 アニメのクオリティは高いですね。キャラ崩れもないですし、原作のキャラがサクサク動いている感じです。ギャグのテンポも悪くないんじゃなかな。すごい派手な演出はないんですけど、作風に合った作劇になっていると思います。


 このアニメは原作ファンや、ちょっと変わったバトルモノが好きな人にオススメです。スパイが活躍する話ではありますけど、バトルメインで頭脳戦は期待出来ません。なので、そう言う展開を期待する人にはオススメ出来ません。


 私は原作を読んでいるからと言う理由で見ております。それ以上でもそれ以下でもない感じかな。

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