SAND LAND: THE SERIES
この作品は、『週刊少年ジャンプ』2000年23号から同年36・37合併号まで連載されていた鳥山明先生の漫画が原作のアニメです。このシリーズでは、2023年の8月に封切られた映画の話とその続きのオリジナル展開を合わせて全13話で構成されています。
オリジナル展開は鳥山先生の構想にあった話をアニメ化したものなのだとか。映画版の時に女の子成分があれば完璧だったと指摘されていましたけど、このオリジナル部分にその要素が投入されていましたね。
作品の感想ですけど、前半部分は映画版の話なのでそっちはもう感想を書いております。なので、後半の話を少し書きますね。
後半は『天使の勇者編』で、サンドランドの奥にあったフォレストランドが舞台になります。ベルゼがサンドランドの悪魔の王子だったように、フォレストランドには対を成すように天使のムニエルがいるんですね。
このムニエルは天界の仕事が退屈だったので地上で手柄を上げようと人間界にやってきた自分勝手で幼稚な天使。性格的にはベルゼとあんま変わらんやつ。そして、鳥山作品でよく見かけるようなタイプのヴィランなんですわな。
映画のストーリーの『悪魔の王子編』が6話なのに対して『天使の勇者編』は7話。後半の方がちょっと内容が濃くなっております。これはキャラが増えたからボリュームが増えたって感じかな。フォレストランドから登場のアンのエピソードもありますし、ムニエルの話もある。フォレストランドのクーデターの話もありますから。
このシリーズ、とてもよく出来た話ではあるのです。でもちょっとツッコミどころもあります。悪魔の王子編で巨大戦艦は壊れていないのに天使の勇者編で再登場がなかったり、何故アクアニウムの力を天使が自分の力に出来るのか説明がなかったり……。
特に天使の勇者編のクライマックスで空中要塞『ガラム』が出現したところでは巨大戦艦が対抗してくるとばかり思っていたので、期待を裏切られた感じがしましたね。後、平和主義者のピッチ人が何故ガラムを作ったのかも……。作劇上、そうするしかなかったのかもですけど(汗)。
と言った感じで、1クールしっかり面白かったです。鳥山作品のエッセンスをしっかりと感じられて、最後まで楽しく見られました。後半は女の子も出てきましたしね。欠点ないやん。完璧やん。
難点があるとしたら、このシリーズが配信オンリーであると言う所。数年後に何処かでテレビ放送される感じになるのかしら? されて欲しいなあ。多くの人に見てもらいたい作品です。
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