仮面アメリカ

 えーっと、2024年の4月下旬あたりくらいの時期にSNSのトレンドに上がっていた謎のワードが『仮面アメリカ』。皆さんも気になってクリックしてみた人も多いのではないでしょうか?

 この作品は日本の漫画を意識したポリコレ上等なアメコミでした。日本で話題になったのがつい最近と言うだけで、アメリカでは2020年から刊行されているみたいですね。日本語版が2022年からアマゾンで販売されているので、日本人でも通の間では去年辺りから話題になっていたようです。


 仮面アメリカってネーミングは仮面ライダーからインスパイアされたみたいですね。仮面アメリカに仮面要素少ないんですけど。目の周りだけですからね。そこはまぁノリですかな。

 この作品がいきなり注目されたのはアニメPVが公開されたからでしょう。主要キャラの揺れまくるお胸が実にけしからんです。PVがアップされていたチャンネルには結構な数の動画が並んでいました。やはり、日本のアニメを意識したものが多いですね。


 肝心の物語について超ざっくりと説明すると、超能力を得たナイスバディな女性達がセクスィな衣装に身を包んで怪獣に立ち向かうと言うもの。敵は怪獣なのね。ネット辞書に項目がなかったので詳しい情報は入手出来ませんでした(汗)。

 ピクシブ百貨辞典に項目はあるのですけど、ストーリーは本当にざっくりとしか紹介されていないんですよ。どうして……。


 この作品のウリは主要キャラのデザインでしょうね。ヒロアカとかトリガー作品のような作風です。逆に言えば、そう言うのがアメリカで受けているのでしょうね。エロい衣装に身を包むスーパーヒロインモノって、ついにアメリカもポリコレ地獄から脱出か? と思うじゃないですか。これにはちょっとしたカラクリがあります。

 出版が大手出版社じゃないんです。クラファンで資金を集めて制作されると言うスタイルで、同人誌的な形で作られてるようなんです。これなら自由に作れますよね。支持さえあれば。


 PVがたくさん作られているのも、資金集めの一環と考えれば納得です。アニメPVがたくさん作られているからって、まだアニメにはなってないですからね。コミックだけの展開ですから、今は。

 今後すごく作品がヒットして本当にアニメになる時が来たら、ヒロアカの『ボンズ』か『トリガー』に制作してもらいたいですよね。どうなるかしら?


 個人的な事を言えば、折角大手アメコミ出版社とは違う流れで制作されているんだから、ヒーローモノじゃない話ではいけなかったのかなと思ったりはします。

 日本の漫画は彼の地でヒーローモノ以外も読まれているんでしょう? なら、例えば学園モノとか、ラブコメとか、バトルはしても現実的なものとか……。もしかしたら今後はそう言う展開も出てくるのかもですね。可能性は広がるなあ。


 そうそう、アメコミのヒーローモノでスーパーパワーに目覚めるきっかけは核汚染された何かが関係するものが割と多いですけど、仮面アメリカでは人工衛星の落下がそれに当たるんです。人工衛星、街に落下しすぎ問題。

 後、メインキャラがみんな成人済みと言うのもアメリカらしいですね。日本だと高校生だったり中学生だったりしますもの。


 私は原作を未読なのですが、作品紹介動画でちらっと目にしております。絵柄は日本の漫画に近いですけど、やはりアメコミのフォーマットで書かれているみたいでしたね。日本の漫画とは逆向きに進みますし、コマ運びとかカット割りとかはそこまで凝っていない風に見えました。

 漫画が流行っているなら、漫画っぽい作風の作品が彼の地で描かれる時代が来てもいいと思うのだけどなあ。もう少し時間がかかるのかしら?


 とにかく、この『仮面アメリカ』はアメコミ界の新しい風になっているのは間違いないでしょう。本国ではそこまで売れていないなんて話も目にしますけど、今後はブレイクしていく事を願うばかりです。

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