怪異と乙女と神隠し

 この作品は小学館のWEBサイト『やわらかスピリッツ』2019年10月18日更新回から連載中のぬじま先生の漫画が原作のアニメです。私は原作を未読なので、アニメが原作通りなのかアレンジされてるのかは分かりません。ごめんなさい。

 ジャンルは怪奇モノとでも言うのでしょうかね。大雑把なジャンル分けで言うと和製ホラーです。とは言え、そこまで恐くはありません。今後は分かりませんけど。


 主人公は小説家の女性で、15歳の頃に一度書籍化されてからは燻っていて、今は書店員の仕事をしています。設定は小説家志望なんですけど、一度デビューしているんだから小説家ですよ。私の中ではね。

 後、作中で28歳は年を取りすぎみたいな指摘を受けるシーンがあるのですが、現実には『abさんご』の黒田夏子先生のように75歳でデビューする人もいるんですから、28歳なんて可能性に満ち溢れた若者なのですよねー。作劇上の都合とは言え、ちょっと首を傾げるところではありました。


 ちなみに、漫画家はリアルで若い内に目が出ないとほぼダメっぽい世界のようです。例外はありますけど、マジで中年以降のデビューは例外中の例外みたい。WEB漫画の台頭で今後は変わるかもですが……。


 この作品のホラー要素は、日常の何気ないシーンからぬるっと闇が侵食してくる感じのアレです。こう言うタイプって少年漫画系だと退魔役のキャラが怪異を実力で分かりやすく倒したりするのですが、この作品ではそれ担当の化野 蓮が割と弱かったりします。

 知識はあるし対処法も熟知しているみたいですけど、ちょっと頼りないんですよね。そこが割とリアルと言うか。その弱さは新鮮でした。弱いのにも理由がありそうなんですけど、今後明らかになるのかも知れません。


 後は、ちょくちょくサービスシーンが入ってきますね。ただ、作風なのか演出なのか、全然エロく感じません。お胸も結構出てくる割に不自然なほど乳首が描かれませんし。これって原作からこうなのかしら?

 まぁ、そう言うものだと割り切ればどうと言う事はないのですけどね。


 作画クオリティはそこまで高くはないです。原作の独特の絵をある程度再現はしているのですけど、どこか不安定な気がします。惜しいなあ。ただし、ホラー的な演出はいい感じでした。そっちに力を入れているのかもですね。

 声優さんの演技はいい感じですし、作画の不安定さを飲み込めれば普通に見られると思います。


 この作品は、原作ファンや和製ホラーが好きな人にオススメです。独特の展開を見せる作品なので、ちょっと変わったホラーが見たいなと言う人にもオススメ出来るかな。

 強さ度合いは鬼太郎レベルかなって気がしてます。なので、もっと怖い話が好きな人には物足りないかも知れません。それと、怖い話が全然駄目な人にも向きませんね。当然ね。


 私は割と楽しく見ております。今後の展開も気になりますな。

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