アストロノオト

 この作品は、SFラブコメオリジナルアニメです。放送前から最終回にとんでもない事になるって宣伝してましたからね。それだけ内容に自信があるのでしょうな。

 物語はめぞん一刻とうる星やつらを混ぜたような感じで、主人公が五号室の住人になったり、四谷さんをリスペクトしたおっさんがいたり、作中でメロンひとたまって作中作が登場したりと、ここまでやるんだったらキャラデザも高橋留美子先生にお願いしたらいいのにって思うくらいでした(汗)。


 そんな感じで結構カオスなんですけど、制作スタッフを見て納得しましたね。総監督が高松信司氏なんです。銀魂や美男高校地球防衛部、RobiHach の監督です。となると、こう言う作風の作品を作ってもおかしくないなと。

 ちなみに、キャラ原案は漫画家でイラストレーターの窪之内英策先生。アニメではかなり先生の画風に忠実に再現されております。


 改めてあらすじを分かっている範囲で雑に説明すると、宇宙の何処かにあるミボー星の姫が王位継承に必要な鍵を求めて日本にやってくる。姫は身分を偽って、鍵が隠されていると言われるオンボロアパートの管理人になった。そのアパートに無職になった料理人が条件に惹かれて入居してきた。

 アパートの住人の様々な事情や、姫を巡って敵対勢力や姫の幼馴染もやってくるなど、日々何かしらのトラブルが巻き起こるSF人情コメディ――と言った感じでしょうか。


 今作のめぞん一刻要素は、ヒロインがミボー星人、犬がいる、ライバルケメンキャラ、主人公が無職、主人公を慕う(?)負けヒロイン(?)、生態が謎のスーツの人、住人の生意気な子供、だらしない衣装の女性……。思いつくのはこのくらいでしょうか? そこにSF要素も入れているので1クールで消化しきれるのかなと。

 ただ、企画が動いて7~8年経っているそうなので、きっちり仕上げてきているとは思います。ただ、ラブコメ的な進展は1クールでは難しそうですけどね。ちょっといい感じになるくらいで終わりそう。どうなるでしょうか?


 アニメのクオリティは高いです。キャラ崩れもありませんし、テンポもいい。話の内容もいい感じです。ただ、そつなく作られていると言う感じで、インパクトはちょっと弱い気がします。作風的にこれがベストだとは思いますけど。

 これ、序盤だからまだ大人しいのかも。今後はどんどん暴走していくのでしょうね。そう言う予感はしております。


 この作品は、ホームコメディ的な作品が好きな人にオススです。総監督のファンの人も楽しめるんじゃないかな。窪之内先生デザインのキャラが好きな人も楽しめるかと。

 ただ、そこまでハードでシリアスな展開にはならないと思うので、そう言う話が好きな人には向かないかな。


 私は毎週楽しく見ております。結構面白いですよっ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る