あの映画、そんなに予算かかってるんだ

 この冬のディズニー映画『ウィッシュ』。皆さんはご覧になられましたか? この映画、ディズニーファン以外からの評価が芳しくない事でも話題になりましたね。私もそれ系の動画を何作も見ています。

 それと、あの映画製作費が2億ドルと言う事も話題になっています。これはこの映画だけと言う訳ではなく、ディズニーアニメ映画は最近ずーっとこのレベルの予算をかけているんですよ。


 ちょっと分かる範囲で書き出してみましょう。


 2010年『塔の上のラプンツェル』   2億6,000万ドル

 2012年『シュガー・ラッシュ』    1億6,500万ドル

 2013年『アナと雪の女王』      1億5,000万ドル

 2014年『ベイマックス』       1億6,500万ドル

 2016年『ズートピア』        1億5,000万ドル

 2017年『モアナと伝説の海』     1億5,000万ドル

 2018年『シュガーラッシュオンライン』1億7,500万ドル

 2019年『アナと雪の女王2』     1億5,000万ドル

 2021年『ラーヤと龍の王国』     1億ドル+広告宣伝費

 2021年『ミラベルと魔法だらけの家』 1億5,000万ドル

 2022年『ストレンジワールド』    1億5,000万ドル


 ピクサーの場合はこんな感じ。


 2006年『カーズ』           1億6,000万ドル

 2007年『レミーのおいしいレストラン』 1億5,000万ドル

 2008年『ウォーリー』         1億8,000万ドル

 2009年『カールじいさんの空飛ぶ家』  1億7,500万ドル

 2010年『トイ・ストーリー3』     2億ドル

 2013年『モンスターズ・ユニバーシティ』2億ドル

 2017年『リメンバー・ミー』      1億7,500万ドル

 2018年『インクレディブル・ファミリー』2億ドル

 2019年『トイ・ストーリー4』     2億ドル



 ラーヤと龍の王国に関しては正確な数字がよく分からなかったのですけど、ディズニー映画の広告宣伝費がストレンジワールドの場合で7000万ドルなのだそうなので、同じくらいと仮定すると1億7,000万ドルと言う事になるのかも知れません。

 アニメ映画で一番制作費がかかったのが『塔の上のラプンツェル』だと言われていますけど、これはディズニー初のフル3D映画と言う事で、初期投資も結構かかった上での数字ではないかと思います。マシンも使いこなす環境も作っていかないとですものね。


 んで、2億ドルと言う数字はディズニーアニメでは高額な部類ですが、ピクサーの映画が大体そのくらいなので、『ウィッシュ』はピクサーレベルのクオリティと言う事になるでしょうか。宣伝費もかなりかけているので、それらを省くともう少しスリムにはなるようですね。

 ちなみに日本のアニメ映画で一番お金をかけてしまったのは『ファイナルファンタジー』で1億3700万ドル。『君たちはどう生きるか』も日本円で100億円以上かかっているのだとか。


 で、普通のアニメ映画の制作費ですけど、大体数億円と言われています。高額になるの理由のひとつは制作年数が増えた場合で、君たちはどう生きるかが100億円以上になってしまったのは制作に6年かけてしまったから。その前作、『風立ちぬ』で50億円なのだとか。こちらは2年で出来上がったみたいですけどね。


 話を本筋に戻しますと、『ウィッシュ』のどこにそれだけの予算がかかったの? って話なんですよね。アメリカでゴジラマイナス1がヒットした時の海外からのコメントに「1,500万ドルの予算でこのクオリティはすごい」てのがあったんですよ。ハリウッドは色々とお金がかかってしまうので、大変な予算がかかってしまう事が多いのですよね。セットや俳優にお金がかかるんだろうなあ。


 その点、アニメは制作環境は全国そんな変わらないでしょう? お金かけたセットを作る訳じゃないし、声優さんだって破格の出演料ではないはずです。ラプンツェルは初期投資とかの条件もあってそれだけかかってしまっただけ。それ以降は大体1億5,000万ドルくらいでしたものね。

 なのに『ウィッシュ』は2億ドル。正直そこまでリッチな映像と言う印象はなかったです。ディズニー100周年記念作と言う事で、いつもより更に宣伝費をかけてしまったのでしょうか?


 もしかしたら、何かに異様にお金がかかってしまったのかも知れません。ただ同じものを作るだけなら数分の1くらいの予算で出来たんじゃないかなぁ。と、そんな事を考えてしまいました。真相やいかに。

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