め組の大吾 救国のオレンジ

 この作品は月刊少年マガジン2020年11月号から連載開始した曽田正人先生、冨山玖呂先生の漫画が原作のアニメです。私は原作を未読なので、アニメが原作通りなのかアレンジされているのかは分かりません。ごめんなさい。

 この作品は『め組の大吾』と言う作品の続編になるのですよね。こちらの作品の方は私も読んでいました。前作は20年以上前の作品なので、内容はほとんど忘れてしまいましたけど(汗)。


 続編とは言え、前作の登場人物がメインで活躍する訳ではありません。七つの大罪と黙示録の四騎士のように、前作の次の世代が活躍する物語になっています。次の世代とは言っても前作の血縁者が主人公になっている訳でもありません。そう言う意味では特殊な続編ですね。

 ちなみに、この続編でも主人公は大吾と言う前作の主人公と同じ名前なのですけど、改名して同じ名前にしているんですね。そのエピソードをアニメで見た時はちょっと込み上げてくるものがありました。


 物語の内容はと言えば、消防士の話です。消防士からレスキュー隊になっていくのかな。まぁとにかく災害救助の話なんですよ。ものすごい危険な状況で、それを知恵と勇気で乗り越えていく。毎回絶体絶命のピンチになってハラハラしてしまいます。災害って怖いですよね。特に大災害は。それを改めて実感する作品です。

 こう言う作品なので、大事なのは災害の臨場感ですよね。火災の怖さとか崩落の危険性とかが視聴者にしっかり伝わらないといけません。それと、そう言う状況で救助する消防士達の勇敢な活躍も。


 このアニメでは、そう言う表現しなくてはいけない大事なところがしっかり再現されています。災害を救助する話なので、火災以外の現場もたくさん出てきます。ある意味お仕事アニメでもあるのですけど、この作品を見ていると消防士さん達がどれだけ素晴らしい仕事をしているのか分かって有り難く思えてきますね。

 消防士さんってアメリカではヒーロー扱いされていますけど、日本ではそこまで尊敬されているイメージはありません。このアニメを見た人だけでも消防士さんの仕事は素晴らしいんだと思えるようになって欲しいな。


 アニメのクオリティは高いです。演出もよく出来ています。災害を怖いと思える、しっかりそう思わせてくれるのですから。キャラ崩れもありませんし、声の演技もいいです。現場の緊迫感がしっかり伝わってきます。


 この作品は原作ファンやレスキュー隊などの活躍を見るのが好きな人にオススメです。内容的にハードな展開になる事もあるので、アニメにそう言うのを求めていない人には向かないかな。

 私は前作を読んでいた流れで見始めました。とてもいい作品なので、多くの人に見てもらいたいな。

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