ひきこまり吸血姫の悶々
この作品は、小林湖底先生執筆のラノベが原作のアニメです。原作は第11回GA文庫大賞優秀賞受賞作なのだとか。人気ラノベだけにコミカライズもされていて、アニメはこの漫画版をベースにしているのかも知れません。分かりませんけど。
あ、私は原作も漫画版も未読です。だからアニメが原作通りなのかアレンジされているのかは分かりません。ごめんなさい。
物語は引きこもりの吸血鬼の少女の主人公が親のコネで将軍に任命された事から始まります。虚勢を張っていたら周りがそれを真に受けて勝手に戦果を上げていくと言うオバロ系の作風――と、思っていた時期が私にもありました。
勘違い系の話って主人公も強くないと成り立たないんですよね。有名作は全てそう言うパターンですし。なので、初期の展開はあまり面白くありませんでした。ただ、話が進んで彼女が真の力を発揮してからは面白くなってきましたね。
主人公の性格が引きこもり系のアレなので、合わない人もいるんじゃないかと言う気がします。私も序盤は切ろうかなと考えていた口ですし。ただ、それだけでは終わらなかったので、今でも見続けている感じです。
他の異世界モノとそんな変わらないように見えて、実はかなり変わっているこの作品。一度ハマれば抜け出せない魅力がありますね。
この話のキーになるのが死んでも復活する『魔核』。これがあるので戦争になっても悲惨さはありません。死屍累々な結果になっても生き返りますからね。なので、物語はこの『魔核』を巡る展開になっていきます。
どんどん強さがインフレになっていく中、運命に翻弄されるコマリはこれからどうなってしまうのか。それを見守るのがこのアニメの楽しみ方と言えるでしょう。
アニメ化される前から人気作だったのもあって、アニメのクオリティは高いです。作画崩れもありませんし、バトルの演出も手堅いです。緊張感のある展開では思わず手に汗握ります。どのキャラの声も違和感ありませんしね。クオリティで文句を言う人はいないんじゃないかな?
この作品は原作ファンや一風変わった異世界モノが見たいと思っている人にオススメです。美少女がたくさん出てくるので、そう言う作品が好きな人にもオススメ出来るかも。
主人公の性格がちょっと卑屈だったり調子に乗っていたりもするので、そう言うキャラが苦手な人にはオススメ出来ないかな。今のところラブコメ展開はないので、それを求めている人にも合わないかも。百合要素はあるのですけどね。
私は毎週楽しみに見ておりますよ。敵勢力が本気を出してからが本番なのかな。
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