映画すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ

 最近は、泣けると評判の映画を観ても泣けなくなりました。感性が死んじゃったのかな……。直近で観た映画、クリエイターにしてもマイゴジにしても泣けませんでしたもん。と言う訳で、今回観た映画すみっコぐらしも残念ながら泣けなかったのですよね。一作目は感動して泣けたと言うのに……。私の人の心、なくなっちゃったのかな。クスン。

 あ、だからってこの映画が良くなかったと言う話じゃないですよ。しっかりすみっコぐらしの映画になっていて良かったです。不満と言うか残念だったのは、ナレーションにイノッチがいなかったと言うところ。事情が事情なので仕方がなかったのでしょうけど、淋しかったです。うう……。


 映画すみっコぐらしって3作品作られてますけど、全て監督が違うんですよね。これって何かそう言う決まりでもあるのでしょうか? 今作の監督は作田ハズム監督。大家さんとボクのアニメに関わっているので、ハートフルな作品が得意な方なのかな。すみっコぐらしの監督にぴったりですね。

 監督のインタビュー記事を読むと、この映画では『観終えて単純に「良かったね」「楽しかったね」みたいな気持ちで劇場を出られるものを作りたい』と言うコンセプトで作られたようです。良かった、泣けなくても問題はなさそうです。


 今作はしろくまにスポットライトを当てた物語になっています。2作目はとかげがメインでしたので、今後も映画が続くようなら、それぞれのすみっコが主役になる物語になっていくのかも知れませんね。

 3作目のメイン舞台はおもちゃ工場。しろくまの思い出のぬいぐるみのボタンを探して迷い込んだ森で、すみっコ達はその工場を見つけるんです。くま工場長におだてられて、どんどんやる気を出していくすみっコ達が面白かったな。


 映画は労働の喜びあり、ホラー要素あり、アクション要素ありのかなりアクティブな話でしたね。なので、女の子より男の子の方が喜びそうな感じでした。やさしい話で最後はほっこりするので、家族で観るのにいい作品ではないでしょうか。

 もちろん探せばツッコミどころはたくさんあるのですが、そこに突っ込むのは野暮と言うものです。童話の世界は何でもありですもの。


 アニメのクオリティは高いです。すみっコの可愛さが存分に表現されていて、作品のファンなら各すみっコ達の動きを見ているだけで満足する事間違いなし。アクションシーンも凝っているので、作画マニアの人もニッコリですよ。


 と言う訳で、この作品はすみっコファンの人や、やさしい話が好きな人にオススメです。大人向けの話が好きな人には合わないかな。

 私は1作目からずっと追っているので、当然楽しく観終わりましたよっ。面白かったでっす!

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