薬屋のひとりごと

 この作品は、日向夏先生執筆のラノベが原作のアニメです。コミカライズもされているので、アニメはこちらをベースにしているのかもですね。最近はそう言う傾向も多いがします。小説を直にアニメにするより手間がかかりませんものね。

 私は原作を未読なので、アニメが原作通りなのかアレンジされているのかは分かりません。ごめんなさい。


 このアニメもまた3話連続放送と言う特殊なパターンで始まりましたけど、アニメの放送開始時期自体が遅かったのですよね。初回の仕様はこの遅れた分を一気に放送したと言う部分が大きい気がします。この3話で大きな物語の一区切りになった、と言う訳でもないですからねえ。

 と、私は感じたのですけど、皆さんはどんな印象を持ちましたでしょうか?


 この作品は原作が大人気だったのもあって、アニメも約束されたヒット作と言う雰囲気で放送前は結構盛り上がっておりました。今はそこまで騒がれてもいないかなと言う感じがしています。面白いしクオリティも高いのですけどね。

 話は、中国っぽい架空の世界で後宮に売り飛ばされた薬屋の女の子がその知識を活かして、後宮内で発生する様々な問題を解決すると言うものです。


 個人的には、人さらいにさらわれたのに悪党共にはお咎めなしと言うところがモヤモヤしますね。現代人の感覚だと、悪事が裁かれて猫猫が元の家に戻ってめでたしめでたしとなって欲しいところ。でもこの物語ではそれも仕方ないと受け入れてるんですよね。そう言う世界観だから。う~ん。

 実際の古代中国もきっとそんな感じだったのでしょうね。でないとああ言う展開になりませんもの。野蛮ですわあ。


 架空後宮モノと言えば、私が初めてアニメでその題材と出会ったのが『雲のように風のように』だったかな。あの作品の原作がズバリの『後宮物語』。それからいくつかの後宮モノがアニメ化されていますね。最近では『後宮の烏』と言う作品がありました。物語の流れも割と似ておりますな。

 日本で中国を舞台にした作品って、後宮モノが多い気がします。西洋の貴族モノに近い感じだからでしょうか。


 それで、この作品に話を戻しますけど、ミステリ要素が強いので謎解きが楽しいですね。猫猫の性格も普段は無気力で流されているようでいて、人の生死に関わる問題に対しては他の誰より真剣だったり。そう言うのは見ていて心地良いです。

 後、後宮モノと言えば、主人公にしつこく絡む美形青年もお約束。この作品も当然標準装備されております。猫猫との関係も今後どんどん深まっていくのでしょう。原作が大人気なので、話が進むにつれてもっともっと面白くなるのでしょうね。


 アニメのクオリティは高いです。キャラ崩れもしませんし、テンポもいいですし。背景も力を入れていますよね。声にも違和感ありません。ミステリアニメと言えばコナンで、コナンも日テレ。だからこの作品が日テレになったのも必然なのかも。


 と言う訳で、この作品は原作ファンや後宮モノの話が好きな人にオススメです。中華風の話が好きな人や、ミステリが好きな人にも刺さるかも。

 その手の話が苦手な人や、冒険ファンタジー的な話が好きな人にはオススメ出来ないかな。どうかな。


 私は毎週楽しく見ておりますよ。地方勢なので放送が一週遅れですけど(涙)。

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