カミエラビ

 この作品は今期オリジナルアニメのひとつで、デスゲームモノです。この作品の売りと言えば、各業界の豪華クリエイターが関わっていると言うところでしょうか。

 まず、原作・原案には『ニーアオートマタ』のヨコオタロウ氏、シリーズ構成・脚本は『カゲロウプロジェクト』のじん氏、キャラクターデザインは『ソウルイーター』や『炎炎ノ消防隊』の大久保篤氏。このアニメの売り文句も、これだけのクリエイターが関わっているよースゴイよーって言う感じのものでした。


 監督はCGを使った映像作品にいくつも関わっている瀬下寛之氏。制作スタジオはUNEND。このスタジオは瀬下寛之氏が主宰しているところなのだそうです。つまり、この作品は監督が自前のスタジオで作る作品と言う事ですね。

 スタッフ紹介を続けたので音楽にも言及すると、担当しているのは音楽制作クリエイター集団のMONACA。ゲームのBGMや多数のアニメの劇伴制作を手掛けているところです。


 では、アニメの感想に入りますけど、内容のハードさはそこまででもないです。もっとキツいデスゲームモノもありますからね。今後はハードになっていくのだと思いますけど、主人公補正が強いので安心して見ていられます。主人公だけアドバイスをくれる相棒付きですしね。

 とは言え、デスゲームだけあって敵は容赦なく退場していきますけど(汗)。


 この作品のタイトルが『神選び』と言う事でも分かる通り、最後の1人になれば神様になって願うが叶うと言う設定なんですよね。なのでプレイヤーに選ばれた人はカミサマ候補と呼ばれています。

 面白いのはスマホがキーになってくるところ。他のプレイヤー情報も分かりますし、スマホがないと一気に不利になります。


 監督はシドニアの騎士などに関わってきた人なのですけど、CGとキャラデザの相性が悪いのか、見た感じアニメのクオリティがそこまで高いようには見えません。この作品が学園モノだからでしょうかねえ。

 作中では結構おどけたアクションもするのですけど、その辺りの動きも手慣れていないような……敢えてそうしているのかもですが。


 面白さは普通です。ものすごく面白いと言う訳でもなく、切るほどつまらないと言う訳でもない。豪華スタッフが作ってるんだから相乗効果で大作になっている! とまでは感じられませんでした。CG作品だからでしょうか? うーん。

 言っても、まだ話はこれからですからね。ここからぐんぐんと面白くなっていく事を期待したいところです。


 この作品はデスゲームモノが好きな人や、関わっているクリエイターのファンなら楽しめるのではないかと思います。それらが苦手な人には向いていないかな。

 私は普通に楽しんで見ている感じですね。ただのデスゲームモノではないと思うので、特に終盤あたりの展開に期待しています。

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