SAND LAND
この作品は『週刊少年ジャンプ』2000年23号から同年36・37合併号まで連載された鳥山明先生の漫画が原作のアニメです。私は原作を読んでいた記憶はあるのですが、もう23年も前ですからね。内容はほぼ忘れておりました。ネット辞書によると、映画のクライマックスはオリジナル展開なのだそうです。なるほどねえ。
あらすじは水資源が王家に独占されている砂漠の国で、保安官が幻の泉を求めて魔物と一緒に旅をすると言う話。この魔物が鳥山明らしい純粋な子供っぽいキャラでファミリー映画らしくて良かったですね。
映画のあらすじは単純明快なんですよ。お約束の展開がこれでもかと続いて、悪いのは人間だなと言うテーマになり、でも、ラスボス以外はみんないい人と言うね。主人公の保安官の爺さんが実は伝説の人だったと言うのもお約束です。
冒険に一緒についていく魔物のベルゼブブとお目付け役シーフがどちらもいいキャラなんですね。ベルゼブブは元気いっぱいの悪ガキキャラで割りとどんな物語にもよくいそうな感じなんですが、シーフのキャラがねえ、人間味があっていいんですよ。面倒臭がりなのにやる時はやるし、乗り物運転したがるし、実力を発揮すればいい仕事をするし。
キャラの性格もそうですが、動きもまたいいんだこれが。鳥山明アニメと言えば東映が作るのが定番でしたが、今回はサンライズ。正確にはサンライズ+神風動画+ANIMAの3社共同制作になっています。神風動画は有名ですが、ANIMAってのはちょっと分からない人も多いでしょう。簡単に言うとCGの会社です。
この映画は乗り物戦闘がメインで、それをCGで描写しているんですね。最近のCG技術はすごいので違和感は全くありませんでした。
制作に時間をかけていたのもあって、アニメのクオリティはむっちゃ高いです。戦車戦も手に汗握りますし、冒険初期のサンドワームみたいなゲジ竜とのチェイスも手に汗握ります。ラストバトルでのベルゼの格闘バトルシーンは最高ですし、保安官ラウも最初から最後までかっこいい。
全体的に優しい作風なので、回想シーン以外での人死にはありません。安心の鳥山作品ですね。鳥山作品らしい変なキャラもたくさん出てきます。女の子はほぼ出なかったかな。そう言うところも鳥山作品らしいですよね。
ネタバレを避けるので紹介はこの辺にしておきますけど、みんなが安心して楽しめる痛悔娯楽大作になっています。予告PVを見て期待した人は全員満足出来るのではないでしょうか。
当然私は十二分に堪能させていただきました。面白かったですよっ。
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