Helck

 この作品は『裏サンデー』および『マンガワン』で2014年5月5日より2017年12月4日まで連載されていた七尾ナナキ先生の漫画が原作のアニメです。私は原作を未読なのでアニメが原作通りなのかアレンジされているのかは分かりません。ごめんなさい。

 物語のジャンルは転移転生要素のない異世界ファンタジーですね。 魔王が倒された後の魔界がメインの舞台になります。魔界で次期魔王を選出していると、その候補に人間の勇者がいたと言うのが物語の発端です。


 主人公はこの人間の勇者のヘルク。既にレベルはカンストしており、選抜でも余裕で優勝候補で、ヘルクを優勝させたくない運営の妨害もことごとくクリアしちゃうと。この序盤のあたりは完全にギャグ漫画でした。ギャグには相性ってのがありますけど、私には大ウケでしたねえ。とくに、大会の副責任者のホンのリアクションがいちいちツボでした。

 この頃は作品に流れる雰囲気もゆるくて「ああ、これはギャグアニメなんだな」と安心してのほほんと楽しめていましたし。


 人間の勇者が魔族側につくと言えば『勇者、辞めます』と言う作品もありましたけど、この展開の作品も一大ジャンルになるくらいに多いのかもですね。ヘルクも序盤の展開こそちょっと似てますけど、やはり独自の展開をしていますし。


 んで、話が進んでシリアス要素が出てきた日には「お? なんか違うぞ」と。この作品、人間界要素が出てくると途端にシリアスになりますな。そもそも、ヘルクは弟を殺しているって設定ですし。ここはきっと真実は違う気がするんですよねー。どうなのかしら?

 6話で人間の王が出てきましたけど、怪しいですもんねえ。生きてるのかしら?


 アニメは久しぶりに名前を見た佐藤竜雄氏が監督を勤めています。勝ち確じゃん。少なくとも自分の中ではもうこの時点で当たりの一作ですわ。実際面白いですしね。原作が見栄え的に地味なので、そこまで多くの人には見つからないかも知れません。でもそれを理由に見ないと言うには実に勿体ないですなぁ。

 アニメのクオリティは高いです。演出もいいですし、キャラ崩れもありません。一度見始めたらきっとハマる人は多いと思うんですよ。美少女もイケメンも出てきますしね。ただ、主人公のヘルクの見た目が地味だからなあ……(汗)。


 と言った感じで、このアニメは原作ファンや王道からズレた異世界ファンタジーが好きな人にオススメです。チートではありますけど、ハーレム要素や転生要素はないのでそう言うのを求めている人にはオススメ出来ないかな。

 私は毎週楽しみに見ておりますよっ。すっごく面白いです。

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