日々徒然趣味日記

ＡＹＡＫＡ ―あやか―

　この作品は創作集団ＧｏＲＡとキングレコードが企画したオリジナルアニメです。７つの島が連なる綾ヵ島を舞台に、相棒×師弟×好敵手×兄弟という関係性と、それぞれに宿命を背負った男達の切なくも美しい絆の物語を描くと言うのがあらすじになりますね。あやかって、キャラの名前じゃなくて島の名前だったんだ……。

　この創作集団ＧｏＲＡって知らなかったのですけど、脚本家が集まったグループのようです。彼らのノートを見ると、代表作は『Ｋ』みたいですね。私は未見なので特に感想はありません。ごめんなさい。

　んで、このアニメの感想なのですけど、一言で言うと『テンプレのごった煮状態やあ！』ですかね。ありがちな設定だからこそスッと理解出来ると言うか……。いい意味でも悪い意味でも、どこかで見た事があるなと言う感じの作品になっています。

　キービジュアルを見たら男性キャラばっかりだったのでそう言う話？　と思ったら要所要所に女性キャラもいたので安心しました。本編にＢＬ臭はないです。同人誌ではどうなるか分からんですが（汗）。

　ジャンルは現代ファンタジーですね。主人公を含む退魔の力を持ったキャラ達がアラミタマと呼ばれる人に害をなす化け物を退治していく話。主人公はその道の偉大な存在だった人の子供で、物語中で出会う先輩格の人達は父親の弟子と言う設定。

　その父親は主人公が幼い頃に災厄レベルの敵と戦って亡くなっているので、力を持っていても制御出来ない状態。そこで父親の弟子だった人達から指導を受けて成長していく物語です。

　アニメの出来は普通。物語の流れもテンプレ通り。意味深なやり取りも変にひねってはいなくて予想の範囲内です。そう言う意味では王道で安心して楽しめますね。お気に入りのキャラが出来たらそのキャラの活躍目当てだけで視聴出来るんじゃないかな。

　アラミタマのデザインは独自性がありますけど、後はどこかで見たような展開ばかりです。全く新しい作品が好みの人には刺さらない可能性がありますね。せめて演出がカッコ良かったら良かったんですけど……（汗）。

　と言った感じで、テンプレな退魔モノが好きな人、魅力的な男性キャラが好きな人にオススメです。腐女子の方も気に入るかも知れません。

　逆に、アニメに新しさを求める人、テンプレじゃない話が好きな人にはお勧め出来かねます。独自要素、あんまりないですからねえ、今のところ。

　私はアニオリだからこそ尖った作品を求めてしまうのでやっぱりちょっと物足りないですね。今後、この作品ならではの展開になってくれる事を期待するばかりです。