最近のアニソンもちゃんとアニソンだよ
最近(※執筆時)のアニソンで大ヒットを飛ばしたのがYOASOBIの『アイドル』ですよね。YOASOBIと言えば、機動戦士ガンダム 水星の魔女1期のOP『祝福』も担当していました。歌詞をよく読むと、どちらの曲も本当に作品の内容としっかりリンクしております。
YOASOBIの曲が本編とリンクしているのは当然で、まず原作者などに小説を書いてもらって、それを元に曲にしているからなんですね。とは言え、書いてもらった小説を曲に上手く落とし込むセンスがとんでもなくすごいと言う事でもあるのですが。
まず関係者に小説を描いてもらうYOASOBIの作曲方法が特別と言う事もありますけど、今のアニソンはちゃんと作品の内容にリンクしているものが多く。そう言うアニソンはやっぱり担当しているアニメのために作られているので、ちゃんとアニソンです。間違いなくアニソンなんです。
よく古参アニメファンが今のアニソンはアニソンじゃない的な事を言っていたりしますけど、作品名や作中の技とかが曲名に使われないとアニソンじゃないって言うのは感性が古いと言わざるを得ません。
アニソンの定義と言うものがあるとすれば、それはその作品のために作られたもの。ただそれだけです。昔は作品名とかを叫んでいたと言うだけ。そう言うアニソンは80年代で既に数を減らしています。対象年齢が上がって消えていったんですよね。
アニソンがアニソンじゃなかった頃の例でよく使われる曲が初代るろ剣の最初のOPの『そばかす』ですけど、あの曲の裏話を聞いて考え方も変わりましたね。
その裏話と言うのが、曲を依頼された時はアニメに曲が使われると言う事にしか聞かされてなくて、しかも納期も短かったのだとか。アニメに疎かったメンバーの中で唯一知っていたアニメがキャンディ・キャンディだったらしく、そのイメージで曲を作ったのだそうです。
これは曲をオファーする側が悪いですわな。どうして正しく伝えなかったのかと。キャンディ・キャンディのイメージで作ったので、ある意味あの曲もアニソンではあったのです。使われたのがキャンディ・キャンディではなかったと言うだけで……。
アニソンなのかなそれと言えば、既存の曲を使った場合はアニソンと言えないかなと言う気はしますね。今ではそう言うパターンはほぼないと思いますが、90年代はちょくちょくそう言うパターンもありました。
今のアニソンは作品の内容に深く関わっているものが多く、それが今の時代のアニソンの特徴になるのでしょう。昔のアニソンも今のアニソンも私は好きですね。どちらのアニソンにも良さがありますし。どちらかしか認めないと言う了見の狭い論争、争いはもうやめて欲しいと思います。
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