ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

 アメリカで公開されるやいなやいきなりの大ヒット。アメリカのアニメ映画の興行記録を尽く塗り替えた大人気作品がついに日本でも公開されました(※執筆時)。と言う訳で、私も早速観てきましたよ!


 映画の内容はゲームみたいにクッパにさらわれたピーチ姫を救うためにマリオやルイージが活躍すると言うものではなく、ピーチ姫達のいる世界にマリオ兄弟が吸い込まれた時に兄弟が生き別れになってしまって、マリオがルイージを助けるために頑張ると言う話になっています。

 映画を見た批評家がポリコレ要素がないやんけって言ってたみたいですけど、ピーチ姫がさらわれていない時点で十分今の時代に相応しいと思いますけどね。彼らは作品に黒人が出ないと評価しないのでしょうか? 謎です。


 あらすじで少しネタバレをしちゃいましたけど、これ以上のネタバレはなしで感想を書いていきますね。多分ネタバレはしないはず。しないんじゃないかな。しないと思います。まちょっとは覚悟しておけ……的な(汗)。


 最近、ゲームを題材にした映画がハリウッドでボチボチ作られていますけど、実写化か実写とアニメの合成がほとんどでした。ソニックもそうでしたよね。しかし、この作品はそうではありません。オールCGアニメで、キャラクターはゲームのデザインに忠実です。

 何故そう出来たかを考えたのですけど、やっぱり主人公が人間のキャラだったからだと思うんですよね。もしマリオが人間以外のキャラだったならやっぱり実写キャラと共演と言うスタイルになっていたのではないでしょうか。マリオを人間が演じる映画は既に作られてあまり成功しませんでしたし(汗)。


 ネット百科事典のこの映画の項目を見ると、製作に任天堂がかなり噛んでいた事が分かります。以前のマリオ映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』の件を反省して、自社作品の映画化に慎重になっていたのだとか。うんうん、その考えは正しいです。映画のヒットが正しさを証明しています。

 集英社もドラゴンボールで反省したはずなのに、聖闘士星矢でまたやらかし……たかどうかは映画を見て判断します。今度観に行きますよー。


 私はあまりマリオに詳しくありません。マリオ自体、ちゃんとやったのはスーファミのスーパーマリオワールドだけですし。それでも映画はしっかり楽しめました。特にマリオファンと言う訳でもないので、作中の沢山のマリオネタを見逃しているような気はします(汗)。小ネタが結構仕込まれているみたいですしね。

 映画では所々でゲームと同じリアクションをマリオがするので、そこでニヤリと出来る人も多いと思います。マンマミーヤとかも言いますしね。アメリカのヒット具合から言って、向こうでは流行語になってもおかしくないかも。


 批評家は酷評していましたけど、この映画にメッセージが何もない訳ではないです。何事も簡単にあきらめちゃいけないとか、そう言うファミリー向け作品で語られそうなテーマはしっかり盛り込まれていますよ。映画を観た子供達にそれがしっかり伝わっていたらいいな。

 そこまでポリコレってもいないし、ストーリーの大胆な改変もない。キャラも原作に忠実。アクションの見せ方も上手いし、キャラがイキイキと動き回っている。映画の制作がイルミネーションで良かったです。ツッコミどころもない訳ではありませんけど、そこ突っ込むとネタバレになるのでここでは書けません。残念。


 ここまでヒットしたんですし、きっと続編も作られますよね。ソニックの続編は地元では上映されませんでしたけど、マリオの続編は地元でも公開されるといいな。

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