劇場版 SHIROBAKO

 この映画、本当は映画館で観る予定だったんです。しかし、例のウィルスのせいで劇場がお休みになり、なし崩し的に上映終了。それで見られないままになっていたんですよね。

 劇場で観られなかった映画をモニター越しに見るつもりもなかったのでもう見る事はないなと思っていた矢先、期間限定で無料で見られる事が分かりまして。と言う訳で、タダなら仕方ないのう~と言う感じで見たのでした(謎の上から目線)。


 劇場版『SIROBAKO』は5月7日(※執筆時)まで株式会社インフィニットのユーチューブチャンネルで好評配信中です。アドレスを書いていいのかよく分からんのでリンクは書かないでおきますね。興味のある方は是非『劇場版SIROBAKO』で検索してみてください。

 どうか今の内に見てくださいね。タダですからねっ! いよっ! 太っ腹っ! 大統領っ!


 では簡単なあらすじから。TVシリーズが終わった後、ムサニは大きな失敗をやらかして、下請けスタジオのひとつになってしまいました。スタッフもかなり抜けて淋しい状況に。そんなムサニに劇場用アニメの話が舞い込んできます。この話も元々作る予定の会社が投げたもの。つまり敗戦処理です。

 しかも話が来た時点で公開まで残り10ヶ月しかありません。やるかどうかの決断を求められた宮森の決断は――。


 まぁそれでやる事を決めるのが当然の流れなんですけどね。暗く沈んだムサニが大きな仕事をすると言う事で、どんどんかつての仲間を集めて活気を取り戻していくシーンが胸熱なんですよ。

 失ったものもある、戻らないものもある。それでも新しい出会いもある。当然紆余曲折はありますし、大きなピンチもやってくる。最大のピンチこそ宮森の出番です。やっぱりSHIROBAKOは面白いですね。


 TV版でTVシリーズの苦労を描ききったので、劇場版は劇場版の苦労が描かれます。後は、少し偉くなった各キャラがその対応に苦労しているシーンもありました。部下を持ってその扱い試行錯誤してたり、別の仕事で評価されるけどもっと本業でも頑張りたいと葛藤したり――。お仕事アニメですからね。

 まぁ物語ですので、諸問題は作中でしっかりクリアしていくのですけど。


 この作品、現実世界の時間の流れとリンクしていて、作中の映画の完成が現実の映画の公開日と揃えてきているんですよね。だからこそ劇場で観たかったなぁ。残念。公開のタイミングが悪くて興行成績的に振るわかなったのが残念です。地元では一週間くらいしか上映出来なかったんじゃないかな……。


 いやあ、いい作品でしたよ。SHIROBAKOらしく最後の最後まで足掻くのも良かった。そう言えば、劇場版では業界パロ的なものは少なかったですね。TV版でやり尽くしたからかな。

 勿論、私が知らないだけで劇場版でもそう言うエピソードは詰め込まれまくってたのかもですけど(汗)。


 TV版を知っていても知らなくても楽しめる作品になっていると思います。知っていた方が100倍楽しめますけどね。オススメですよっ! いい作品ですので、5月7日まで何度でも見ちゃってください! 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る