Buddy Daddies

 このアニメはP.A.WORKS制作の今期オリジナルアニメです。内容は子育てモノ。一定の需要があるやつですね。そして育てるのは殺し屋の男2人。それと、脚本がニトロプラスの人です。これは、ハードな展開も想定に入れとかないといけないやつだ……!

 この手の作品って、どっちかって言うと子育ての方の比重が大きいものですよね。この作品でも今のところ(※執筆時)はそんな感じに見えます。まだまだ油断は出来ませんけどねえ。


 子育てモノはどれだけ子供を魅力的に描くのかが重要になってきます。当然、この作品に出てくる子もすごく魅力的。ミリちゃんは実の父親を主人公に殺されている事を知らない女の子。ちょっと無邪気すぎるところはアニメなりの誇張ですけど、子供ってのは元気いっぱいに大人を困らせるのが仕事なのでヨシ!

 しかし、こう言う子育てモノってどうしていつも女の子なんでしょうね。やっぱ男の子は暴走が過ぎるので描写的に扱いが難しいのかな……。幼女需要って言う理由が一番大きそうですけど。ビジネスビジネス。


 殺し屋と女の子と言えばまっさきにレオンを思い浮かべてしまいますが、あの映画の少女は12歳だし内容も全然違いますからねえ。この作品の場合は単に殺し屋2人が慣れない子育てに奮戦すると言うのがテーマでしょうし。

 作風も今のところは基本的には能天気で明るいですからねえ。ラストでどこまでハードになるのやら……。


 主人公2人も対象的な描かれ方をしているんですよ。面倒見がよくて外面がいい一騎と無愛想で人付き合いが悪い零。背負っているものも過去の因縁も対照的。

 この凸凹コンビがミリに振り回されて、そこだけ見るとホームドラマのようです。人殺しで食べている裏社会の人間なのに。


 子育てがメインと書きましたけど、もうひとつの側面の殺し屋サイドがね、話の明るい内は舞台装置的な扱いでしかないんですよ。リアルさ、シビアさが全然ないの。どれだけ蜂の巣にされても主人公補正で無傷だったり、人を殺しているのに罪悪感もゼロだし警察にも狙われないし。

 あ、そう言えば、この作品に警察って出てこないな。あのアキバ冥土戦争ですら出てきたのに(汗)。


 勿論ハードでシビアな展開は普通に用意されていて、クライマックスでは怒涛のシリアスシーンの連続になる事と思います。その時は殺しの描写もズーンと重くなるんですよねえ。

 テーマは親子愛とかそう言うやつなので、最後はこの問題に何とか折り合いをつける流れになるんだろうな。お約束ですから。


 アニメは高クオリティで質には何の問題もありません。作画崩れもないですし、アクションもキビキビ動きますし、演出も素晴らしいです。何と言ってもミリが魅力的です。

 こう言う子が自分の子供だったら毎日が楽しいだろうな。振り回されて毎日疲労困憊になるだけかもですが……。


 と言う訳で、この作品は子育てモノが好きな人にオススメです。後の需要は、どうなんだろ。物語が最後どうなるか分からんので、ハッピーエンドが好きな人にはオススメ出来かねるんですよね。なにせ脚本がニトロプラスの人ですから……。

 多分、作風から言ってもバッドエンドにはならない気がします。保証は出来ませんけどね。


 私は毎週楽しく見ておりますよっ。オリアニなので多分スッキリと終わるでしょうし。原作モノのこれ系の話だと、結論先延ばしで一旦終わるってパターンになりがちですからねえ。そして2期はこない(涙)。

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