シュガーアップル・フェアリーテイル
この作品は三川みり先生のラノベが原作のアニメです。2015年に完結しているので、遅いアニメ化とも言えますね。コミカライズもされていますけど、一度目は2014年に全2巻で完結していますし、二度目は現在も連載中ですけどまだ2巻しか出ていません(※執筆時)。二度目のコミカライズはアニメ化が決まってからの再コミカライズ化かも知れませんね。
と言う訳で、この作品のアニメ化の経緯は特殊な感じがします。多分プロデューサーが原作のファンだったのでしょうね。そう言うアニメ化もありますから。
当然私は原作も漫画版も未読です。だからアニメが原作通りなのか、アレンジしているのかは分かりません。まぁでも完結してからのアニメ化なので、いい感じにアニメ化してるのではないでしょうか?
原作愛にあふれていないと完結後にアニメにはならないでしょうから、原作ファンも納得のいく作品になっている事と思います。
この作品には2つの軸があるんですよね。ひとつは砂糖菓子職人を目指すと言う職人モノ。もうひとつが人と妖精の交流を描くと言うもの。作品タイトルもその2つが合体したスタイルになっていますね。
この世界の妖精は、人が集中して何かを見つめると生まれると言う設定です。他の発生条件もあるのかもですが。ちょっと特殊な気もしますけど、妖精の本場のヨーロッパとかではこう言う条件で生まれる妖精もいたりしそう。
この作品のキャラデザインが結構好みなんですよ。話の進め方も丁寧で、このエッセイを書くためにネット辞書で調べるまで少女漫画原作だと思っていましたからね。
満を持してのアニメ化と言う事もあって、作画クオリティも高いです。キャラ崩れもないし、声も合っていますし、演出も申し分ありません。安心して見られる作品ですね。
テーマのひとつの砂糖菓子職人パートなんですけど、主人公のアンは序盤で既に技術が完成されていて、そこまで成長物語でもないですね。それをチートかよと思うのか、話が早く進んでいいと思うかでも意見は分かれるかも。とは言え、まだ先輩職人から学ぶシーンも多いのですが。
この作品独自の小さな林檎から砂糖を作るシーンが結構新鮮でしたね。出来上がる砂糖菓子も芸術作品レベルですし。
妖精の方もかなり独自設定で、人に使役される妖精は片羽をちぎられていてそれを代償に人に従っていたり。そう言う風になったのも、人と妖精が戦って妖精が負けたからだったり。
この羽も美しくて、その美しさがしっかりアニメでも表現されております。
原作が完結しているとは言え、全17巻の話なのでこのクールでは序盤で話は終わるのでしょうね。人気になって2期以降も作られるようになったらいいな。
と言う訳で、この作品は原作ファンや人と妖精の関わる物語が好きな人にオススメです。菓子職人の話でもあるので、職人が活躍する話が好きな人も楽しめそうです。
異世界ファンタジーではあるのですけど、世界を救う系の話ではないので、そう言うのを求める人にはオススメ出来ないかも。
私は毎週楽しみに見ておりますよっ。この作品独自の設定も面白いですしね。
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