劇場版 異世界かるてっと ~あなざーわーるど~
この作品は角川異世界モノラノベ原作アニメごった煮コメディ『異世界かるてっと』の劇場版です。6月の上旬に封切られておりますけど、地元は今上映しているんですよね(※執筆時)。うんまぁ、上映してくれるだけで嬉しいですっ!
異世かるって元々1話15分作品でしたが、劇場版なのでフルに110分あります。最初は3時間超えてたのを削って削ってこの尺にしたのだとか。
削った部分はエンドロールでちょっと明かされております。だから最後まで席を立っちゃだめですよっ。
んで、元は3時間だったとかそう言う小ネタを耳に挟んだので角川チャンネルでこの映画のプロモーション動画をチェックしたんです、この感想を書くために。したら総時間が約9時間もあるじゃないですか。仕方なく今回はその2時間分まで見終えてから感想を書いています。正直動画は映画感想を書く参考にはあんまりなってないかも。上映前のプロモーションですからね。
残りの6時間分見ればもっと良い感想も書ける可能性はあります。でもちょっとしんどいんだぜ。まぁ感想云々は別にしてコンプリートはする予定ですけどね。
TV版の異世かるはギャグアニメだったのですけど、劇場版はテーマがシリアスですね。そこにちょくちょくギャグは入りますのでご安心を。面白かったですよ。5作品のメインキャラが集まってるでしょう。だから当然敵も強くなっちゃう訳で。
その辺りもバランスもね、よく考えたなあと思います。いや本当考え抜かれていますよ。脚本書いた人は天才ですわ。まぁ監督なんですけど。
5作品の話の配分で言えば、やはり盾の勇者組はゲスト扱いですね。キャラクターの活躍シーンはそれなりですけど、物語に絡む部分は少なかったです。巻き込まれただけって言うか。そこは敢えてそうしたんだろうあぁ。クラスも違うし。
元々の4作品の要素はいい感じに絡んでいましたね。説明不足なところはありましたけど、元の3時間から削ったせいでそうなったのでしょう。野暮な事は言いっこなしです。
TV版は学校が舞台でしたけど、劇場版はまた別の異世界なんですよ。そこに飛ばされたレギュラーメンバーが元の学校に戻るまでの話です。展開を詳しく書くとネタバレになっちゃうので省略しますが、最後は全員が協力してラスボスを倒します。いやはや、手に汗握る燃える展開でしたよ。
展開はシリアスですけど、面白かったです、マジで。全てのキャラに見せ場がありますからね。
入場者特典がリゼロの著者が書いた短編になっていて、しっかり読み応えがあってお得な気分です。だからって、物語のベースがリゼロ主軸と言う訳ではありませんよ? 映画に出てくる新キャラの1人がリゼロのキャラと言うだけです。他に2人新キャラが出てきますが、1人は幼女戦記の世界のキャラで、もうひとりはこのすばの世界のキャラになっています。
出てくる新キャラで唯一関連性がないのがオバロですけど、劇場版の舞台で出てくる巨大ゴーレムがオバロの世界のものなんです。そこでバランスをとっていますね。
私、このかるてっとでこのすばだけ見ていないんですよ。だからこのすば関連の展開になると、ついぽかんと大きく口を開けてしまいます。無念。まぁ何とか分かった風な気分で観てしまっていますけどね。
このすばをちゃんと履修すれば、きっともっと深く楽しめるんだろうなぁ。
そう考えると異世かるってアベンジャーズみたいですよね。複数の作品を見ていないと楽しめない。いや楽しめはするんですけど、真の面白さは味わえない。もしかして、この作品を作るきっかけってアベンジャーズだったのかも。
だからですかね、この映画の終盤でカズマがしきりに「アッセンブル!」って言うんですよ。意識してますな、これ。ま、本家と違って喧嘩したりしないのがこの作品の良いところです。本家はちょっと喧嘩しすぎですよ(汗)。
ちびキャラがごちゃごちゃ動くのが好きな人にオススメの作品です。TV版を楽しめた人はきっと楽しめるんじゃないかな。ストーリー展開的に割りとシリアスなのですけど、良かったですよ。バトルシーンも手に汗握りますし。
元ネタを全然知らない人には流石に勧められませんけど、1作品でも知っていれば楽しめるかな。私もしっかり堪能させて頂きました。
映画の最後にサプライズがあるので、もしかして異世かるの3期もあったりするのかな? なんて期待をしたりもします。そう言う流れになったらいいなあ。
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