異世界おじさん

 この作品は『WebComicアパンダ』で連載中の『殆ど死んでいる』先生の漫画が原作です。私は原作未読なので、アニメが原作通りなのかアレンジされているのかは分かりません。なのでそっち方面のツッコミは出来ません。ごめんなさい。アニメ感想サイトなどを読むと、多少端折ったりはあるみたいですね。

 そしてこの先生、私も昔利用していたパロネタメイン投稿サイト『朝目新聞』出身者だったのです。全然覚えてなかった……(汗)。いや、もう20年くらい前になるからねえ、忘れていても仕方ないよ。あの頃は楽しかった……(遠い目)。


 話を戻して、この作品はセガユーザーのセガユーザーのための作品となっております。作中でもセガに言及するシーンの多い事多い事。セガ者の私としては、共感しまくりなのです。

 あらすじはトラック事故で植物人間状態だったおじさんが目覚めた時、その意識不明期間中に異世界で冒険していたと言い出します。目覚めてからも魔法が使えたので、身元引受人の甥と共同生活するようになったと言う話です。


 ジャンルは日常系コメディ。基本はおじさんの異世界時代の思い出話になります。おじさんは性格に難があるのに加えて、異世界でのおじさんの扱われ方がヒドすぎるので、この思い出話だけで笑えるんですよね。

 しかも、おじさん役を子安武人氏が演じるなど、各キャラを芸達者な声優さんが演じているので爆笑オブ爆笑の連続で楽しいです。今期のギャグアニメの覇権なのは間違いありません。バカ面白い。最高です。セガのゲームは世界いちぃぃぃ!


 とは言え、作中のギャグが全て万人受けするギャグではないのですよね。視聴者がセガユーザーでない場合、面白さが当社比50%減になります。だってセガネタ分からないと通じないネタが多いんだもん。


 セガ知識がゼロだったり、セガは嫌いだなって言う人も安心してください。それ以外のネタも面白いです。面白さは半減しますけど、おじさんの異世界冒険の話のボケとツッコミだけでも大概笑えますよ。

 ちなみにセガネタと言ってもサターンネタがメインですね。おじさん、RPGが苦手なのでRPGネタもありません。残念。グランディアネタとかもやって欲しかった。


 この話の面白いところはおじさんの感覚がずれているところと、こっちの世界でも魔法が使えるところですね。話が進む事におじさんと甥が仲良くなっていくところも好きだなぁ。ほのぼのしてて。

 OPがサターンのゲームネタてんこ盛りなのも楽しい。おじさんがポリゴンダンスしているシーンは毎回笑ってしまいます。あの頃はポリゴンがダンスしているだけでゲームになったんスよ……(遠い目)。


 このアニメのすごいところは、ゲーム紹介などで一切伏せ字がないところ。アニメだと似たような名前だったりピー音が入ったりが普通ですが、無修正で現実の製品名が出てきます。アニメでゲームや本体が出てくる時は本物のパッケージが出てきます。さらっと、自然に。制作にセガの協力があるのですね。

 なのにスポンサーにセガの名前はないと言う。うーん、すごい話だぜ。


 おじさんが冒険した異世界では美男美女が普通だったので、思い出話で出てくるヒロインが全員美少女と言うのもポイントが高いですね。しかも全員個性的でこの先の話の展開も楽しみです。

 現代日本編もヒロインが出てきたので、ここから話が面白く転がっていくのかな?


 ギャグアニメの肝であるテンポもバッチリで、クオリティは本当に高いです。実在する商品名がそのまま出てくるのもあって、その名前に思い入れのある人には更にヒットする事間違いなしです。

 このクオリティを維持したまま最後まで行けば、伝説の作品になりますよ! 私の中では既に殿堂入りしております。面白いから!


 と言う訳で、一風変わった異世界モノが好きな人、セガユーザーだった人に特にオススメです。後は笑える作品が好きな人にも。ただ、異世界モノが苦手な人、セガは苦手だなと言う人には向いていないかも。そこは仕方ないですね。

 セガ者の私は当然毎週楽しく見ておりますよっ! セガのゲームは世界いちぃぃぃ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る