破壊神マグちゃん(完結)

 私が初めて集めたジャンプコミックス『破壊神マグちゃん』の最終巻が発売されてしまいました。終わってしまうだなんて、あんまりだァァァ! 私は今、マグちゃんロスで枕を濡らす日々を送っております。嘘ですけど。

 までも、結構な喪失感がありますね。もう新しい話が読めないだなんて。


 話の度に季節が変わって、しっかり時間も経過して――そう言う作品で9巻で終わったと言えば、私は『究極超人あ~る』を思い出してしまいます。10巻は出ましたけど、アレはボーナストラックみたいなものですから。

 マグちゃんもあ~るのようにずっとずっと語られる名作になってくれたらいいな。アニメにもなってくれたらいいな。NHKあたりで。ノイタミナでもいいから。


 マグちゃんが描くのは人間の女の子と邪神との友情の物語。まさか流々ちゃんが亡くなるまでを描写するとは思わなかった。この手の作品でここまで描写しちゃったのはこの作品くらいではないでしょうか。まぁ私が知らないだけかもですが。

 高校生編も面白かったので、外伝の1話だけで終わっちゃったのが本当に残念。本当に需要がなかったのかなぁ……。まぁ大ヒットはしてなかったみたいですけど。


 刺さる人には刺さる、そんな作品でした。海外人気も高かったみたいですのにね。その海外人気に引っ張られてもうちょっとだけ続くのかと希望を持っていた事が私にもありましたよ。実際そんな事はなかったんだぜ的な。

 いや、海外人気があったからこそ9巻まで続いてキレイに終えられたのかも知れません。ノス子さんの過去とか語られずじまいでしたし、シュロ氏が顔出しだけで終わったりと円満完結とは思えませんでしたけれども(汗)。


 マグちゃんがもうちょっと続いていたら、もっと大袈裟な敵を出さざるを得ない感じになっていたのでしょうか。ジャンプ的に言えばそうなった可能性も否定は出来ません。マグちゃんの世界ではマグちゃんが最強だからうまく回っていたところがあるので、マグちゃん以上が出てきちゃいけないんですよね。

 ギリ許されるのは、マグちゃんの闇成分が分離してマグちゃん対マグちゃんになる構図くらいでしょうか。


 単行本での修正で、錬が早くに死んだ説は払拭されました。読者はすぐに早とちりするからこう言う手直しは大事です。上木先生、ネットの反応をしっかりチェックされているんですね。今はそう言うフォローも大事な時代ですからねえ。

 単行本収録のエピローグも良かった。瑠璃ちゃん編も読みたかったなぁ。NARUTOのBORUTOみたいに続いたらいいのに。


 色々と書きましたけど、破壊神マグちゃんはマグちゃんと流々ちゃんの話なので、その点では過不足なく綺麗にまとめられていたと思います。上木先生、素晴らしい話を私達に提供してくださり、本当に有難うございました。

 先生の次回作も楽しみにしております。どうかまた素晴らしい作品で再開出来ますように。

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