バブル
この時期の話題作になる予定だったオリジナルアニメ映画『バブル』を観てきました。この映画、話によると大爆死らしいのですが……やはりネトフリ先行配信だったのが一番の理由じゃあないですかね? せめて配信が映画公開の1ヶ月後だったらもっと動員を見込めたんじゃないかなと思います。
そりゃ確かに映画の内容も『ものすごい傑作! 観なきゃ損!』と言うほどではなかったですけど……大爆死当然と言うほどヒドくはなかったですよ。
映画は少年達のパルクールを存分に見せたかったと言うのがよく分かる出来になっています。後はおまけです。少年達がそこで生きている理由を継ぎ足していって出来た感じ。一応テーマ的なものはあるんですけど、よくあるやつなんですよ。ちょっと乱暴に言えば、『シン・ウルトラマン』と同じです、テーマ。
展開も全く予想を裏切らず、こうなるんだろうなと思う通りに物語は進んでいきます。そう言う点では、記憶に残り辛いところはありますね。刺激が少ないので。
クオリティに関しては不満はひとつもないですよ。しっかり映画クオリティになっています。キャラも視点もぐるぐる動きますしね。声優さんに関して言えば、主役は俳優さんだし、ヒロインはシンガーソングライターさんなので、そこを気にする人はいるのかな。
とは言え、志尊淳さんの声の演技は悪くないし、ヒロインも不思議ちゃんなので不慣れさはむしろ味になっていました。個人的にはOKです。
この映画はシリアスな話と言うより、おとぎ話に近いところがありますね。作中では用意された設定が全て明らかになる訳じゃないんですよ。飽くまでも主人公が気になったところだけがハッキリしていく感じ。
一応科学者のおねーさんが謎のバブルの研究をしているんですけど、肝心なところは解説してくれない。謎は残ったままなんです。そう言うところ、伏線が全部明らかにならないと気が済まない人には不満かも知れません。
この映画の売りが縦横無尽に飛び回るアクションなので、それは十分に堪能出来ます。それ以外を期待しなければ十分に面白い作品ですよ。少なくとも私は楽しめました。
ぶっちゃけると、この映画はおかしくなった世界でその環境に順応した子供達の刺激的な日常を描いた作品なんですよね。そう言う意味で言えば日常系なのかな。
これ以上書くとネタバレになってしまうので、ネタバレなし感想はこの辺にしておこうと思います。恋愛要素もあるのですけど、ここも詳しく書くと結構なネタバレになってしまうから書けやしないよ……(汗)。
謎が放置されていても気にしない人、展開が多少不自然でも気にしない人、進撃の巨人の立体機動的なアクションが好きな人にオススメです。
私もモヤモヤは残りつつも映画代の元を取れるくらいには楽しみましたよっ。
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