SPY×FAMILY

 この作品はジャンプ+で連載中の遠藤達哉先生の漫画が原作になります。アニメになる以前から人気になっていて、今期の大本命とも言われていますよね。放送するテレ東のプレゼンも力が入っています。当然ながら制作スタジオの力の入れようも本気中の本気。果たして鬼滅の刃、呪術廻戦の波に乗れるのかって感じです。


 までも正直、大ヒット路線の作品になるには凶悪な敵の存在が不可欠で、適度な緊張感も必要になってきます。この作品にそれがあるのかと言うと……どうなのかしら? 私は原作を未読で今後の展開を知らないので何とも言えません。

 いや面白いんですけどね。アニメのクオリティも高いですし。ただ、それだけで必ず大ヒットと言う訳にもいかないのが難しいところです。


 要するに、作品が大ヒットするためには普段アニメを見ない人にどれだけ刺さるかって話なんですよ。なので露出もまた大事なのでしょう。各雑誌に特集されるようになればあるいは……ってところでしょうか。かけた予算分は回収出来ますように。


 とまぁ、黒い大人の思惑はこのくらいにしておいて。この作品、今期一番の話題作と言っていいほどクオリティが高いです。クオリティの高い作品を見るのは贅沢ですねえ。「え? こんな素晴らしいものをタダで?」って気持ちで毎週見ております。


 この作品のテーマはタイトルにもある通り『家族』ですよね。しかも血縁のない家族。お互いを大事に思う絆を作っていくところから話が始まっている訳ですな。3人はそれぞれ必要だからと言う理由だけで一緒に暮らしている。

 それが様々な経験を経て本物の家族になっていくと。そこにスパイ要素や殺し屋の要素が入ってくる感じですね。


 主人公が敵国のスパイでその妻が本国の殺し屋と言う事は、展開的に2人が殺し合う流れも想定される訳ですが、原作ではそう言う展開になったのでしょうか? それともこれから? までも、そこにアーニャがいる事で本格的な衝突は阻止されそうではありますね。

 今のところはアーニャの学園生活を中心として物語は描かれていきそうですけど、両親の本来の仕事の描写にも注目していきたいところです。原作未読なので。


 アニメはウィットスタジオとクローバーワークスの2スタジオ共同制作となっています。この2社共同制作と言う方式、私が初めて見たのは『ダーリン・イン・ザ・フランキス』でした。最近では『takt op.Destiny』がそうでしたよね。2スタジオの相性が良ければ今後もこう言う制作体制は取られていくのかも。

 スパイファミリーの場合、奇数話がウィットスタジオで偶数話がクローバーワークスなのだとか。私には違いの判別が出来ないのですが、マニアな人にはスタジオの違いも分かるのかもですね。


 設定にはシビアなものがありますけど、主人公が超一流なので安心して楽しめます。言ってみれば、この作品は少し緊張感のあるファミリードラマですな。今のところはまだ助走をしている感じなので、アーニャが学園に入学してからが面白さの本番なのでしょうね。

 これからもじっくりと楽しんでいきたいところです。


 この作品を誰にオススメするかですが、万人にオススメ出来ますね。むしろ嫌いな人いるの? みたいな。いやでも苦手な人はいるでしょう。PVとかを見てこれ無理って思った人以外の全ての人にオススメです。

 私も毎週前のめりになってテレビにかじりついておりますよっ!

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