処刑少女の生きる道(バージンロード)

 この作品は佐藤真登先生執筆のラノベが原作になります。原作は第11回GA文庫大賞の大賞受賞作で、この賞で大賞が出たのはダンまち以来の7年ぶりの快挙なのだとか。その成果もあってアニメもかなり気合を入れて作られておりますね。


 ジャンルは異世界ファンタジーで、主人公のメノウは異世界人。彼女は転移してきた日本人を殺す処刑人です。何故殺すのかと言うと、転移した人物の持つ能力がその世界で災厄を引き起こしてしまうから。

 しかし、メノウが次の処刑対象に選んだ少女のアカリは殺しても時間を戻すので殺せない能力の持ち主だったのです。メノウは彼女を殺す方法を探して彼女と供に旅をする――と、そう言うお話。


 この作品の特徴は、その独自の魔法表現ですね。四角をベースにした光の魔法陣と日本語が組み合わさった表現が新鮮です。それと異世界ファンタジーではあるのですが、ある程度の文明が発達しているところも面白いです。鉄道があるんですよ。自動車はないっぽいですけど。あったんだったかな? ドライヤーは確認出来ました。


 一話の途中まで転移した男子高校生がメインで話が進むんですけど、その高校生がメノウに殺されてからは主要キャラに男が出てきません。よって、チーレムはないです。女子ばかりだから百合百合かと言えば、メノウの妹分の少女にそのケがあるくらいですし。

 メノウの強さも作中ではそれ以上の強敵が多いので、そこまで最強でもないんですよね。だからチートでもハーレムでもありません。


 まだ話の途中ですけど、OPを見る限りではメノウが何度もアカリに蘇生させられているので、今後の展開ではどんどん敵に殺されちゃうのかも知れません。つくづくハードなストーリーです。主人公が復活出来る作品は内容がハードになりがちですよね。リゼロもそうですし……。

 副題がバージンロードと言うのにも何か深い意味があるのでしょうか? この内容だとそう言うのもあったりしそうです。どうかな?


 アニメの出来はいいです。独自の魔法表現はやっぱり目を引きますし。作画崩れもないし、アクション描写もよく動いています。常に本を小脇に抱えているのはちょっと見栄え的にはアレですけど(汗)。

 6話で話に一区切りがついたので、7話目からは新章展開でしょうか。この先の流れにも期待が持てますね。


 この先品はお馴染みのチーレム作品に飽きた人にオススメです。主要キャラが女性ばかりなので、そう言う作品が好きな人にもオススメかな。殺伐な作風でもあるので、そう言うのが苦手な人に向いていないかもですね。そんな感じです。

 当然、私は毎週楽しみに見ておりますよっ。面白いです。

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