くノ一ツバキの胸の内

 この作品はゲッサンで連載中の山本崇一朗先生の漫画が原作です。私は当然ながら原作は未読。なのでアニメと原作との違いは分かりません。ごめんなさい。

 山本崇一朗先生の作品と言えば『からかい上手の高木さん』ですよね。この作品でも心理描写重視の作風になっている……ような気がします。タイトルが『~胸の内』ですもんね。


 タイトルでくノ一となっている通り、この作品の舞台はくノ一の養成所が舞台になっていて、生徒は女の子のみ。それどころか、男の存在が都市伝説扱いになっております。主人公のツバキはその『男』に興味津々で、ついつい妄想を暴走させてしまうと言うキャラ。

 何故男をそこまで遠ざけているかについては何やら設定があるようなのですが、放送中のエピソードでは詳しく語られていません。今後は語られるのかな……。


 このアニメに出てくる忍術は、忍たま乱太郎的なリアルなアレではありません。昔の冒険活劇に出てくる分身したり大爆発したり变化したりと言うアレです。NARUTOの忍術に近いかなあ。とは言え、日常系の物語なので、そこまで設定がシビアではありません。物語が忍者の里の外に広がらないので、この世界の外側がどうなっているのかは不明なのですね。

 この物語はそこがテーマではないので、今後も語られないのかも知れません。原作未読なので分かりませんけど。


 出てくる女の子は十二支をモチーフにしたチーム名が付けられていて、全員に名前と詳細な設定が作られています。36人の個性的なキャラが物語を盛り上げていくのですね。ねぎマ! 方式ですな。絶望先生方式と言ってもいいか。最近の作品で言えば古見さん方式?

 まとにかく、キャラが多いって事ですね。アニメ的にもそれを売りにしているらしく、EDはその各チームのイメージソングが一話ごとに流れております。十二支なので12曲の12話で一巡りと。よく考えられておりますな。


 この作品、アニメのクオリティがめっちゃ高いんです。どこが作ってんのかなと思ったら、クローバーワークスでした。納得です。忍者モノらしく割とアクションシーンも多いのですけど、その演出とかもバッチリでした。すごい。

 この作品のアクションって身内同士の修行程度なので、本来そこまで凝る必要もない気がするんですよね。なのにむっちゃ派手でよく動くアクションが展開されるんです。作画クオリティも高いですし、全く妥協はありません。しゅごい。


 世界が外に広がらない作品なので、スケールの大きな作品が好きな人には向かないですね。きらら作品みたいな作風が好きな人向きです。男出てきませんし。敵を倒す作品でもないので、そう言う意味でもきらら作風が好きな人向けの作品と言えるでしょう。ノーストレスで安心して楽しめますよ。

 高木さんに比べたら王道の作品なので、私も毎週楽しみにしております。私、高木さんはちょっと苦手だったので(汗)。

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