日々徒然趣味日記

破壊神マグちゃん完結としゅごまる騒動

　破壊神マグちゃん、終わってしまいましたね。うう……もっと見たかった。いや、ＧＩＧＡで外伝が後１話あるのですけど……それ以上はないのですよ。淋しい。最終回のマグちゃんみたいに泣けてきてしまう（涙）。

　他にも見たかったエピソードはたくさんありますけど、中学卒業のタイミングできれいに終わるのが美しいので仕方ないのかな。９巻で終わっても後々語り継がれる名作漫画はたくさんありますから。その筆頭が『究極超人あ～る』でしょう。最近１０巻が出ましたけど、それは連載終了後３０年以上経ってからのアレですから。

　マグちゃんも今後１０年以上経ってから何かしらの続刊が出たらいいなぁ。あの最終回後の話の『マグちゃん２』でもいいんですよ？

　マグちゃんは日常系コメディなのに、最終回ではヒロインの老衰まで描いてしまいました。ここまでやられたらもう続きは描けませんよね。飽くまでも流々ちゃん編は。マグちゃん自体は永劫の存在だし、続きを描こうと思ったら描けるよと言う含みをもたせていい最終回だったと思います。

　そんな訳で感動必至のマグちゃんですけど、物語が終わった翌週にまたマグちゃんがジャンプ誌上に載っていました。私も目を疑ったのですが、どうやら違う作品を作品ジャックした体のようです。作中に出てくるマグちゃん達邪神はマグちゃんの作者の上木先生が描いていました。そりゃ混乱もしますよねえ。

　私はまたマグちゃんが見られて嬉しかったのですが、ネット上では賛否両論だったのです。あるえ？

　ツイッターでは好意的な意見が多かったのですけど、漫画まとめサイトでは否定的な意見が優勢のよう。何故にここで意見が二分しちゃったのかしら。

　簡単に言うと、マグちゃんが出てきたしゅごまるの評判が悪かったからです。マグちゃんが出てきた話の７割はマグちゃんが支配しています。これではマグちゃんを読んでいるのかしゅごまるを読んでいるのか分かりません。しゅごまるの作者の人が手抜きしてんじゃね？　みたいに感じる人が出てきても不思議ではないですよね。

　他には、その前の週に感動の最終回だったのにまた能天気バージョンの邪神達が出てきたら思い出ぶち壊しだわと言うもの。しかもしゅごまるに出てきたマグちゃん達が微妙に原作と言動が違うんじゃないかって話もあったりして。

　後、しゅごまるにマグちゃんを出したのは最終回が悲しくて描いてもらいましたと言う理由だったのですが、それまでに交流があった雰囲気がないし勝手に上木先生を担ぎ出すんじゃないよって言う意見もありましたね。

　怒っていた人の意見を読むと、気持ちの整理がついてない内にそれを壊すのはやめてと言うのは理解も出来るのです。ただ、それ以外の何点かは誤解もあるようで、間違って怒ってるんじゃないかなと言う気がしたんですよね。

　誤解その１、しゅごまるに出てきたマグちゃんは飽くまでもしゅご丸が作り出したもので、破壊神マグちゃん本編のマグちゃんではないと言う事。アレはマグちゃんのそっくりさんなんです。そう言う設定。だから本編のマグちゃんと違う行動をしてもおかしくはありません。

　誤解その２、マグちゃんが活躍するシーンを上木先生が描いていますが、ネームはしゅごまるの伊原先生が描いているんですよね。だから話作りに関して言えば手抜きではない。上木先生は飽くまでもマグちゃん達邪神作画をしただけです。

　この２点が読者にしっかり伝わっていれば、掲示板もそこまで荒れる事はなかったと思うんですよね。荒れてしまったのはマグちゃん部分が上木先生に丸投げだと思われたからと、マグちゃん描写の違和感が大きかったようですから。

　しゅごまるもマグちゃんもシリアス漫画ではないのですから、あははと笑ってそれでおしまいでいいでしょう。両先生が楽しんで描いたんですから、面白かったでいいんじゃないかな。それ以上でもそれ以下でもないと思うんですけどねー。