天才王子の赤字国家再生術
この作品は鳥羽徹先生執筆のラノベが原作のアニメです。私は原作を未読なので、アニメが原作通りなのか改変されているのかは分かりません。なので、その辺りの指摘は出来ないのでごめんなさい。
ラノベでありがちな異世界が舞台の作品ではあるのですけど、タイトルにもあるように国家を再生するのが目的の内政作品です。しかも主人公がこの世界の人です。転生要素はありません。今どき新鮮ですよねえ。つまり、話が面白ければ現代人を転生させる必要はないと言う事を証明した作品でもありますね。良き良き。
似たような内政をテーマにした作品と言えば、同時期に2期が放送されている『現実主義勇者の王国再建記』がありますが、あっちは主人公が転移者で何か決断をする度に現実世界の偉人の知識を借りたチートをしているので、上手く差別化出来ていますね。こっちの話ではそう言う引用チートは全くないですから。
テーマが同じなので最初は『現実主義勇者~』との比較をしながら見ていたのですが、あちらがたまたま現代の偉人について詳しすぎたためにチートしちゃってるのに対して、こっちは主人公が単に天才だから色々物事がうまく進んじゃってるって流れなのが面白いです。両作品見てますけど、個人的にはこの作品の方が好きかも。
内政モノなので、基本的には論戦や裏取引や根回しなど狐と狸の化かし合いを楽しむ作品です。主人公が一国の代表的な立場なので戦争のシーンもありますけど、盤上の遊戯的な表現で済ましていますね。必殺技を叫んで敵を倒すような作品じゃないのでしゃーない。ラスボスが魔王な作品とは違いますからね。
そう、この作品って最終的にどこを目指しているのかよく分からんのですよね。主人公は好条件で国を売って楽をしたいって野望があるのですが。中々その野望通りに物事が進んでくれません。次々に襲ってくるトラブルに翻弄されまくるんですよね。それを楽しむ物語でもあります。
アニメの質は、普通かな。派手なアクションの必要のない作品なので、そこまで作画コストを必要としていないのです。だから普通レベルを維持してくれればいいかなと思いますね。キャラの作画崩れがなければいいっしょ。そんな感じです。
今の所キャラ崩れは起こしていないので、個人的には何の不満もありません。
話は実に面白いですよ。頭のいいキャラが困難を見事に克服する展開は見ていてスッキリします。転生モノじゃないので、主人公の頭の良さも貰い物の力じゃなくて最初から頭が切れるって言うのがいいですし。
よくあるチーレムモノの主人公って頭脳明晰タイプってあんまりいませんもんね。周りもバカばっかって言うのが多いですし。頭脳戦で敵を出し抜く展開、好きだなぁ。
と言う訳で、この作品は天才がその頭の良さでトラブルを克服していく展開が好きな人にオススメです。女性キャラの衣装がエッチなので、そう言うのを愛でたい人もいいかも。内政モノの作品が好きな人にもオススメ出来ますね。
私も毎週楽しみに見ておりますよっ。好きです、こう言う作品。
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