錆喰いビスコ

 この作品は瘤久保慎司先生執筆のラノベが原作のアニメです。原作は2019年版『このライトノベルがすごい!』の総合と新作で1位にランキングしており、これは初の快挙なのだとか。それだけ面白いと言う事で、アニメもかなり力が入っております。持論ですが、力を入れた作品はヒットします。なのでこの作品も1クールでは終わらないんじゃないかな。

 あ、原作がラノベという時点でお察しの通り、私は原作未読です。だから原作との比較は出来ません。ごめんなさい。


 物語のジャンルはSF……に、なるのでしょうか。少なくとも異世界ファンタジーではないですね。その点も受けた理由のひとつなのかも知れません。

 舞台は遠い未来の荒廃した日本で、謎の病気が蔓延していると言う設定です。その病気を巡って、主人公達が旅を続けるような話になるみたいですね。


 で、この物語のキーになるのがキノコで、主人公のビスコはそれを自由に生やす事が出来ます。このキノコがまたデケーんだこれが。ビルより大きな巨大キノコが魔法のように一瞬で生えるので、それがこの作品の売りのひとつになっていますね。

 もうひとつの目立つ特徴で言うと、ビスコの武器が弓なんです。この弓を使いこなすアクションも中々に見応えがありますよ。


 ジャンルがSFとは言え、キャラの身体能力はトンデモ系です。他作品ならヒーローですよアレ。色々と破天荒な作風になっていているので、それが合わない人にはとことん合わなさそう。私は好きですけどねー。


 アニメはオープニングから凝っているので、クオリティは全く問題ありません。ド派手なアクションも見ていて爽快です。舞台設定こそ荒廃した近未来でお馴染みの重く生き苦しい雰囲気を踏襲してますが、それを軽々と吹き飛ばす主人公ビスコの豪快な生き様がいいですねえ。

 この作品は主人公が2人いて、もう1人の主人公が街医者のミロ。動のビスコに対して静のミロとなっています。やっぱりバディモノはお互いの属性が正反対でないとね。テンプレであり、王道であり、お約束ですな。


 この作品はロードムービーになっていて、主人公達は東北に向かう事になります。その道中のエピソードもきっと面白いのでしょうけど、まだアニメがそこまで進んでいません(※執筆時)。最初の街を出るところで世界観設定の説明とか目的とかを語って、これから本格的に面白くなるところなんですよね。早く次話が見たいなあ。


 アクションもすごいしキャラ崩れもしないしキャラはいい感じでイカれているしで、そりゃ原作が人気になったのもうなずけます。原作未読勢ではありますが、多分原作に負けていないアニメになっている気がします。アニメも同じくらいヒットするといいな。少なくとも、埋もれる事はないはず。すごく面白いですよ。


 と言う訳で、破天荒なキャラが活躍する話が好きな人や、謎の多いSFが好きな人、ド派手なアクションが好きな人にオススメです。色々とデタラメなので、そう言うのが許容出来ない人には向かないかな。勿論私は毎週楽しみに見ておりますよっ。

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