EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション

 えーそんな訳で観てきましたよ、劇場版エウレカセブンの最新作であり最終作を。地元では今(※執筆時)上映しているんですよね。ハイエボリューション3部作全て上映してくださって有難うユナイテッド・シネマ。

 今から感想を書くのですが、多分ちゃんとした感想は書けません。ごめんなさい。何故なら意味が分からんかったから。うーん、話が複雑なのよねえ。まだエヴァの方が分かりやすいです。


 そこはあんまり説明されなくても分かるから大丈夫ってところでやたら説明セリフを使われて、これどう言う事? って所では全く説明されないと言う演出のちぐはぐさもあったりしてね。うーん。こう感じるのは私だけかなあ。

 そもそも、この映画の中の世界では架空の世界の住人が突然現れて現実の世界の住人と共存しようって流れになっているんでややこしいんですよね。何度も見て理解するタイプの作品だこれー。


 ネタバレなしでの感想が難しいのである程度はネタバレ的な事も書いてしまいますが、その辺は動画ご容赦ください。最後のオチまでは書かないようにしますので。


 映画の素直な感想を一言で言うと『訳が分からない』。うん、多分この3部作を通して見たら多少は理解も進むとは思うんですが、映画自体が間隔を離して上映されてますからね。前の話の展開とか忘れちゃったよってなもんです。浅いファンには辛い……(汗)。

 そうそう、ラストの3作目は全部新規作画です。そこは良かったなぁ。前2作はTV版の映像が割と使われましたからね。急に画面サイズが変わるんであれキツかったんですよ。


 今作のメイン描写はエウレカとエウレカと同じ能力を持つ少女アイリスとの逃避行です。その舞台になるのがヨーロッパなので、向こうの映画の逃避行モノを彷彿とさせる展開になりますね。身分を隠しての逃亡劇と言う事で、データ追跡されないように使う度にカードを粉砕しているシーンが印象的でした。ああ言う描写、きっとリアルなのでしょうね。何かしらの元ネタがあるんだろうなぁ。


 突然やってきた異邦人のグリーンアースの方々。それをまんま移民問題のオマージュで使っているシーンもあって不思議なリアルさを感じました。この映画で描きたかったものの中にはそれもあったのかも……分かりませんけど。


 TVアニメ版でもラスボスのデューイがこの映画でもラスボスなんですけど、こいつがむっちゃ怖いんですよ。逆に、TVアニメ版では頼りになったホランドが周りに翻弄されるだけになっちゃってむっちゃ小物。もうちょっと活躍して欲しかったなぁ。残念。


 物語は私を置き去りにしたので詳しい感想は書けないのですけど、アニメのクオリティの話で言えばアクションてんこ盛りですごく良かったですよ。初見では目で追えないシーンも多々ありました。私の動体視力が衰えたと言うのもあると思いますが(汗)。


 多分この映画を観るのは前2作をコンプリートした人ばかりだとは思いますが、完結編だけ見よう勢の方がいたら本当に注意して欲しいと思います。コンプリートした私でも意味が分からんかったですから。ネット辞書で前2作のあらすじを復習してから観た方がいいですね。

 あ、でも首都圏とかではもう上映は終わってるか。今後、動画とかで見る人に対しての忠告ね、これ。


 一応映画は原点回帰な展開で終わるのですけど、ここ詳しく語っちゃうとすごいネタバレになるので書けません。作品感想はいつもどう言う層にオススメか書くのですが、今回は難しいな。まぁこの映画シリーズを追いかけてきたファンにはオススメしなくちゃですね。それ以外の方にはちょっと……。そんな感じです。


 エウレカって結構シリーズ展開しましたけど、結局最初のTVアニメ版以降に作られた作品は全て蛇足みたいになっちゃってましたよね。それが本当に残念です。TVアニメが奇跡のように完成されすぎていたんだなぁ。

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