ブルーピリオド

 この作品は月刊アフタヌーンで連載中の山口つばさ先生の漫画が原作です。あ、私は当然のように原作未読なので原作の再現度については分かりません。ストーリー展開も、原作の通りなのかエピソードを端折っているのかは分かりません。展開が早い気もするので、端折ってるのかなぁ? 分かりませんけど。

 原作は2018年にみんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018のネクストブレイク部門、2020年にはマンガ大賞2020と第44回講談社漫画賞一般部門を受賞しております。ここまで高評価ならアニメ化も当然の流れですよね。


 物語はふとしたことで美術に興味を抱いた主人公が藝大を目指す物語です。ネット辞書を読むと無事に合格するみたいですね(ネタバレ)。藝大の一発合格はハードルが高いようなので、一年くらいは浪人するのかと思ってましたぜ。ははーん、さては主人公美術系のチート持ちだな(メガネクイッ)。


 この作品が何故高評価なのかと言えば、多分読んでいて美術の知識も身につくからなのではないでしょうか。後、藝大を目指す若者達の熱意や葛藤が共感を呼んだのでしょう。アニメでもその辺りの演出は見事でした。美術系の番組を見るのが好きな人は楽しめると思います。アニメの最後には山田五郎氏の美術の一言コラムもありますしね。タメになるねぇ~タメになるよぉ~。


 高評価漫画のアニメ化ですので、アニメのクオリティもめっちゃ高いです。キャラデザインも崩れませんし、美術系の作品だけに背景美術の各キャラの描く作品のクオリティも高いです。見ていて目が幸せになる作品ですね。素晴らしいっ!


 原作がそうだから、アニメでも主人公が未成年飲酒や喫煙をしております。人によっては、それが許せない人もいる事でしょうね。でも、そこを変えるのは原作をいじる事にもなりますし、飲酒や喫煙の絡めたシーンもあるのでしっかり作ってくれて良かったなと思います。

 しかし、ベタな不良漫画でもないのにそう言うシーンが出てくるのって、創作物の中でも珍しいですよね。美術系の高校生が主役の作品なんだぜ、これ……。


 と言う訳で、原作ファンや美術系の話が好きな人にオススメです。主人公がプチ不良なので、そう言うのが駄目な人にはオススメ出来ないかな。『美の巨人たち』が好きな私は当然毎週楽しく見ておりますよっ!

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