映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ

 映画の1作目が異例のヒットを飛ばしたすみっコぐらしの2作目の映画が公開されたので、1作目で感動した私はホイホイとまた劇場に向かいました。そんな訳で、今回はその2作目の映画の感想となります。


 ぶっちゃけて言うと、1作目の方が良かったかな。個人的な意見ですけど。この2作目は1作目と違うパターンで作られているんですね。1作目が動とするなら2作目は静。1作目のような冒険感やハラハラ・ドキドキする展開はありません。その代わり、登場人物たちの優しさがより穏やかに味わえるようになっています。

 本来のすみっコ達の物語から言えば、2作目の方が作品のイメージに合っている気がしますね。1作目はすみっコなのに大冒険と言うところで意表を突かれたのです。


 いつまでも1作目との比較ばかりしていても進まないので、今作だけの感想でも。前述したように、今作は特にピンチ的な展開にはならず、最後まで安心して楽しめます。すみっコらしい小ネタを振りまきつつも、全体的に優しい世界ですね。

 楽しい展開が多くて、ちょっとだけ困った事になるって感じです。そして当然最後はハッピーエンド。こう言う物語は見終わった後はよかったねで終わらないとね。


 今作のテーマは夢。魔法使いは魔法で何でも望みが叶うので夢が理解出来ないと言う流れで、すみっコ達の夢が語られていきます。こう言うの、童話っぽい展開でいいですよね。


 魔法使い兄弟の一番の末っ子のふぁいぶとすみっコのとかげの友情的な話がメインになるのですけど、これがほわほわしていて良かったです。ファイブの魔法は単独だと失敗続きなのですけど、魔法使いの兄弟達が常にサポートをして悪い展開にならないようにしています。こう言う流れにするのが今の時代の子供向け作品なんだなぁ。昔はやらかして怒られるシーンがひとつはあった気がします。


 ハラハラ・ドキドキはありませんでしたけど、感動シーンがない訳ではありません。今作の夢に関する展開でとあるキャラの夢が叶うのですが、そのシーンはやはり感動するのではないでしょうか。分かりやすい伏線があるので、意外な展開と言う訳ではないのですけど。やっぱそうなるよねーみたいな。


 と言う訳で、今作はすみっコが好きなすみっコファンにオススメな作品です。ほのぼのノーストレスな作品なので、童話っぽい話が好きな人にもオススメかな。家族で安心して楽しめるので、当然ファミリー映画としても合格点。

 逆に、映画にハラハラ・ドキドキを求める人には当然向きませんし、1作目と同じものを求める人にも向いていないかも……。優しい童話的な物語が好きな人に見てもらいたいですね。

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