探偵はもう、死んでいる。
この作品は二語十氏のライトノベルが原作のアニメです。タイトルの通り、探偵モノのはず……なのですが、最初から人間離れした異形の存在が出てくるヒーローモノっぽいミステリ……なのかな? まぁ推理シーンはあるのですけど、謎が解けてからのアクションが本番の場合も多く、現代ファンタジーと言った方がいいのかも。
当然ながら私は原作未読なので、原作との比較の話は出来ません。
と言う訳で、この作品には倒すべき悪の組織的なものが存在します。こう言う系統のミステリもそんなに珍しくはないですよね。この作品の場合、その組織が超自然的なものであると言うところがウリになる訳ですが。
なので、普通のミステリが好きな人にはあまりオススメ出来ません。あ、でもアニメ化されたラノベミステリってこう言う変化球なものが多いですよね。不思議。
後の特徴と言えば、タイトルの通りにヒロインの名探偵は既に死んでいます。主人公の助手が彼女を思い出す形でシエスタと言う少女を思い出す形式です。敵組織がトンデモ集団なので、どのエピソードで死んでしまうのか、回想に入る度に身構えてしまいますね。匂わせシーンも多いので。
こうやってヤキモキさせながら、アニメの放送分ではそのシーンは結局描かれないのかもですが(汗)。
面白いかどうかは、見る人が何を求めているかで変わってくるでしょう。少なくとも、金田一少年の事件簿的なミステリが好きな人には合わない気がします。逆に、何でもありの展開が好きな人なら面白がれるんじゃないかな。
私はと言うと、ミステリとしてはちょっと楽しめていないのですけど、現代ファンタジーだと思ってみるとそれなりに楽しめている感じですね。
アニメの質は悪くないです。作画も崩れませんし、背景も綺麗ですし、アングルもいいですね。動きも特に違和感は感じません。アニメの質で文句を言う人はあまりいないのではないかと思います。
ミステリ要素、ラブコメ要素、アクション要素のある作品ですので、それらの要素のどれかが好きな人なら引っ掛かりを覚えるのではないでしょうか。正統派のミステリではないですけど、その正統派じゃない部分が私は好きですね。
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