死神坊ちゃんと黒メイド
この作品は小学館のWEB漫画サイト『サンデーうぇぶり』で連載中のイノウエ氏の漫画が原作です。触ったものを殺してしまう呪いを魔女にかけられた貴族の坊っちゃんとそのメイドが繰り広げるラブコメですね。
私はサンデーを読んでいるので原作も読んだ事があります。アニメ化前にもたまに出張連載をしていましたし、アニメ化後はアニメエピソードに沿った原作をサンデーに載せているんです。今後もそうなのかは分かりませんけど。
んで、このアニメはCGアニメなんですよね。何故手描きじゃなかったのか、その理由は知りません。スタッフインタビューとかを読めば分かるのでしょうけど、この記事を書くに当たってはチェックしとらんのです。まぁここは解説サイトでもないし、別に追求しなくてもええよね?(汗)
この作品のキモはメイドのアリスの逆セクハラ。CGでもセクシーに描写されていますけど、手描きだったらもっとセクシーだったかも知れません。やっぱりトゥーンレンダリングは人形っぽさが出てしまいますからね。逆に、セクシーすぎないようにするためにCGになったとか? いや、それはないか。
CGになったのは坊っちゃんが触ったら生き物が死ぬ描写を自然にしたかったからなのかなぁ? 作中では主に植物しか枯らしていないのですけど、その描写はとても自然でしたから。ここはCGの本領発揮って感じでしたね。
アニメの出来は普通でしょうか。特に悪い部分はないし、かと言ってすごく凝っていると言う風でもない。CGが好きな人にはバッチリおすすめ出来ます。ただ、手描きが良かった派からしたら……ね。CGのキャラの造形や動きと手描きのキャラの絵と動きはまた違いますし、どちらにも良さがありますけど……。
声優さんの声はキャラに合っていますし、もう後は好みの問題かな。
触りたいのに触れないと言う事でもどかしいラブコメなこの作品、そう言うギミックがあるために最初から坊っちゃんとアリスは両思いで話は進んでいきます。呪われた主人公の話なので、呪いを解くために奮戦するのも話の軸にあるんですね。
と言う訳で、昨今のヒットラブコメの法則のひとつ、主人公のライバルが存在しない作品になっています。それと、ハーレム要素もありません。物語の構造はシンプルなんですね。呪いで恐れられているのもあって登場人物も少ないです。
魔女の出てくる作品なので、後にシビアな展開が待っている雰囲気も予感させたりして、ただのゆるゆるちょいセクシー作品でもないみたいです。ただ、アニメ放送分でどこまで話が進むのか……少なくとも今回のアニメ放送分ではずーっとゆるゆるで終わりそう。私、原作はサンデーでの出張連載分しか知らないので、先の展開はほぼ知らないのですよ。
と言う訳で、じれじれラブコメが好きな人なら楽しめると思います。最初から両思いで、なおかつその恋を邪魔する存在が出てこないのでハラハラしたくない人にも安心です。その分、恋の駆け引き的な刺激が欲しい人には向いていないかも知れませんね。アリスは逆セクハラをしかけてきますけど、軽いからかいなのでそこまで気持ちをかき乱される事もないですし。
登場人物がみんないい人ばかりなので、結構癒やし系な作品ですね。私も楽しく見ておりますよ。
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