前のエピソード――戦翼のシグルドリーヴァ

　この作品はＭＡＰＰＡ制作のオリジナルアニメ。内容はと言うと、タイトルの通り体操をテーマにした作品です。体操と言ってもアレですよ？　健康増進のためにする健康法としても体操じゃなくて、オリンピック競技としての体操ですよ。まぁ、健康法の方の体操をアニメにするなんて酔狂な人はいませんわな。ガッハッハ。

　作品の舞台は２００２年の日本。何故か少し昔です。きっとこの時代設定にも意味があるのでしょうね。２００２年でなくてはならなかった何かが。今のところ、ＯＰが上海ハニーと言う以外には２００２年要素はあんまり感じませんけど。

　あ、今の時代が舞台じゃないからスマホを持ってる人はいませんな。ま、その辺りは作品にあんまり関係しませんが（汗）。

　主人公はかつて体操界でブイブイ言わしていたものの、今は引退寸前の体操選手になります。彼が最後にもう一度一花咲かせようとするストーリーなのですね。となると、必然的にライバル選手は今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの才能あふれる若手新人選手と言う事になりますわな。テンプレです。このアニメでもそう言う図式になっています。おまけに若手は礼儀知らずの無礼者。テンプレにもほどがあるやん？

　普通は他にもその他諸々の個性あふれるライバル選手が出てくるのが定番ですが、このアニメは一捻りしてあります。謎の第三勢力がいるのですね。それがニンジャ。ニンジャと言っても本物ではなくて、日光江戸村で主人公が出会ったニンジャ姿の青年です。どうやら彼は何者かに追われていて、何故か主人公の家に転がり込むんです。ま、体操アニメですし、きっとその正体は海外の体操選手なのでしょうな。

　スポーツ作品ですのでやはり一番の見せ場は試合のシーンになるかと思いますが、やはりその辺りの見せ場は抜かりがないですね。とても素晴らしい動画になっております。私は素人なので詳しい部分についてはさっぱり分からんのですけど、詳しい人が見ても納得の演技シーンになっているといいな。

　話の流れですけど、落ちぶれた選手の復活劇なので、その辺りが丁寧に描写されているのはいいですね。日常描写も多いです。主人公の家で飼われているハシビロコウみたいなビックバードもいい味を出していますし。

　日常シーンが多いと言う事で、肝心の体操シーンはまだ少な目です。ただ、序盤で日常シーンを多く描いたので、今後はバンバン体操シーンが入ってくるのかも知れません。日常描写で後残っているのはニンジャの正体くらいですし。これもその内判明するのでしょうな。

　と言う訳で、現時点(※執筆時)では体操シーン的な面白さはまだちゃんと味わえていません。今後の展開に期待ですね。個性豊かなキャラのやり取りは間違いないですし、作画も崩れていませんし、演出もいい感じなので、体操ファンの人やスポーツモノが好きな人などにオススメかな。私も最後まで楽しく見ていこうと思います。