日々徒然趣味日記

アンデッドアンラック

　アンデッドアンラックとは、週刊少年ジャンプで連載中の異能バトルラブコメです。かなりスケールの大きい話ではあるのですけど、取り敢えずは連載中の話を追うだけでも何となく楽しめるのではないかなと。

　あ、この作品、２０２０年版の次にくるマンガ大賞コミックス版の１位に輝いておりました。それだけ注目されている作品でもあるのですね。

　主人公は死ぬ事の出来ない不死の男、アンディ。ヒロインは触れた人間に不運をもたらす少女の風子。この２人がコンビで活躍するのでアンデッドアンラックなのです。

　このアンディの不死身具合は、他の作品の不死身キャラとはレベルが違います。普通は不死身でも弱点があって、そこを狙われると死んだりするじゃないですか。アンディにはそれがありません。完全にバラバラになっても普通に再生します。その復元力を利用しての攻撃方法まである始末です。

　それと、その不死性故に全裸率が高いのです。連載開始時には一旦全裸になってからはずっと全裸状態でした（汗）。

　死ぬ事の出来ないアンディの目的は死ぬ事です。そこで風子の不運体質を利用しようとしているのですね。特大の不運を受ければ、もしかしたら死ぬ事が出来るかもと考えている訳です。

　風子の不運体質もまた桁が違っていて、車が突っ込んできたり、飛行機が墜落したり。しかもその不運のレベルは長時間、多面積に触れるほど不運が強力になる事に加え、彼女に接触した相手をどのくらい好きになったかにも比例するんです。この条件がこの作品をラブコメにしてるんですよね。

　アンディが風子を惚れさせるのもまた物語の軸のひとつになりますので。

　最初はアンディを追いかけて風子を捕獲しようとしてきた相手と戦うのですが、ずっと追われるか相手を殺して組織のメンバーになるかと言う二択を迫られる事になり、色々あって結局２人共その組織に入る事になります。

　そうして、今度は立場が１８０°変わってその組織の仕事をする事に。この組織の仕事、ヘマしたら人類が滅亡すると言うとてもハードなもの。どれだけ最初から風呂敷広げてんねんって話ですよ。

　現在連載中(※執筆時)の展開ではこのアンディ達が所属する組織と敵対する組織が現れ、そのメンバーと交戦中。そのメンバーも特殊能力者でスケールの大きなとんでもバトルを繰り広げております。

　戦う相手が全員レベルマックス状態なので、バトルは必然的にゴリ押しパターンではなく、頭脳戦がメインとなってきます。全員が何らかの力を否定する否定者と言うカテゴリに入っているのですよね。バトル上のルールをうまく利用出来た者が勝つと言う仕組みなので、パターンが単調にならずに毎回新鮮な気持ちでバトルを楽しめます。

　アンディには謎が多く、だからこそ、その謎が解き明かされるまでは話確実にが続いてくものと思われます。次に来るマンガ大賞に選ばれるくらいですし、打ち切りはないとは思いますが……（汗）。

　現在連載中の展開は、アンディ達が所属するようになったユニオンって組織に所属する各メンバーの掘り下げなんですよね。全メンバーの掘り下げ終わってから本格的な話の本筋に入っていくのかなと言った感じです。

　このユニオンメンバーの１人は、地球を侵略しに来た宇宙人の集団を１人で壊滅出来たりとやはり只者ではありません。異能系バトルなので、条件が揃えばどんな理不尽な状況でも一発逆転出来るんですよねぇ。つまりそいつに勝とうと思うなら、条件を揃わせない事が大事と言う事になります。

　話の構造はそんな感じなのですけど、絵柄にちょっと癖がありましてね。合わない人は合わない気もします。これからこなれていくと絵柄も変わっていくのでしょうけど、作品に弱点があるとしたらこの絵柄の癖が一番大きいかなと言う気がします。

　話はどんどん面白くなってきていますからね。これからの注目作のひとつですよ。私はこの作品が好きなので、これからも応援していきたいと思います。