トクナナ ―警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課―

 この作品はドワーフやらエルフやらそう言う亜人さん達が一般社会に溶け込んでいる架空の日本を舞台にした刑事モノです。主人公達が所属しているトクナナって部署はある凶悪テロ組織の壊滅のために特別に組織された部署で、その組織がなくなってしまったため、閑職扱いとされているんですね。


 物語は普通の刑事モノのように事件を追いかけて解決する展開で、それが主軸でもないだけあって、異種族間の差別問題とかは今のところ全然描かれていません。この手の話なら、1話くらいそう言うのに触れそうなものですけどね。今後触れるのかもですが。


 ただ、異種族と言っても、そこまで普通の人間より優れているって描写でもないんですよね。普通の人よりちょっと優れていて、見た目がちょっと違う程度。差別とかが主軸じゃないから極端な能力差も設定しなかったのかもです、分かりませんけど。


 そんな訳で、異種族同士の超パワーを組み合わせた派手な連携プレイみたいなのはあんまり期待出来ないのかも……(汗)。

 一応常人離れした能力者で構成はされているんですよ。ただ、スーパーヒーローじみた桁違いな力は持ってないんです。折角異種族設定しているのにねぇ。


 物語のキーとなるのはドラゴンのようで、敵はドラゴンの復活を狙っているようなのですね。反対に、トクナナはそのドラゴンの復活を阻止しようとしている。その攻防が今後激しくなるのでしょう。

 このドラゴンだけは超パワーを持った存在として描かれています。なので、物語のクライマックスでは派手な感じになりそうですね。


 謎や伏線もあるにはあるのですけど、割と分かりやすい部類ですね。それは同じ刑事モノでも謎を解くのがメインのサイコパスと違うところです。サイコパスは謎だらけで推理しながら見るのはあきらめましたもん。トクナナは分かりやすいです。サイコパスが特殊なだけかもですが(汗)。


 思っていたのと微妙に違うので、今は想像を修正しながら楽しんでます。決してつまらない訳ではありませんので。ちょっとすごい人達が活躍する刑事モノって感じで楽しんでいますよ。


 面白いのは各話のサブタイトルが1から順に数字を増やしていく名前になっているところでしょうか。1話が『一は凶兆を、七は幸運を』で7話が『七日目は惰眠』と言った感じです。なので最終話は12と言う数字の入ったサブタイトルになるのでしょうね。


 今後は色んな謎も明らかになり、トクナナも忙しくなっていくのでしょう。場をかき乱す人も出てくるのかも。後半戦も楽しく見ていきたいと思います。

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