　この作品はゆるい日常系っぽいファンタジー作品です。きらら系の作風に見えてオリジナルアニメなのだとか。そうしてまったりしているようでいて、しっかり物語が進んでいると言う恐ろしい作品です。

　物語は主人公達勇者に倒された魔王が過去の世界に飛ばされます。その時代、まだ勇者は初心者で特に強くもありませんでした。なので勇者が弱い内に倒してしまおうと魔王は冒険者学校の先生になって勇者を勇者じゃなくしてしまおうとするのですが――。と言う感じですね。

　この作品の一番の売りは、何と言ってもキャラの可愛さです。キャラデザインはゆるゆりのなもり先生。あっかり～ん。うん、かわいいに決まっていますね（にっこり）。

　話の進行も絵柄と同じくらいゆる～く進んでいきます。魔王の容姿も最初こそしっかり魔王していましたけど、過去の世界に飛んでからは何故か幼女のお姿に。これは卑怯ですぞ。そう言う訳で、毎週可愛い冒険が繰り広げられる事となったのです。

　タイトルのえんどろ～って言うのはエンドロールの事らしく、まだ終わらないよ～みたいな意味なのかな？　終わるまで終わらないよ（少女終末旅行ＥＤ）みたいなアレなのかも知れません。　

　作品のキャッチフレーズは「ありそでなかった日常系ファンタジー、はじまるよ〜！」うん、確かにゆるいファンタジーってありそうでなかったですよね。

　この作品がどれほどゆるいかと言うと、勇者を勇者にさせまいと頑張る魔王が、たったの２話でその決意を断念しちゃうくらいです。ちょっとあきらめ早すぎない？

　魔王が魔王しなくなった時点でこの物語の未来がどうなるのか全く未知数になってしまったのですけど、だからこそ先が読めなくて面白いですね。

　モンスターを倒す描写も、モンスターが逃げてもそれでオッケーみたいないゆるさです。作風に合ってますね。

　主人公達の個性も豊かでほえほえ～と何も考えずに楽しめます。各キャラの性格設定は割とテンプレなんですけど、だからこそ安心して楽しめるってものですよね。

　この作品独自の設定と言えば、カルタードって言うカードシステムが挙げられるでしょうか。これは武器とか魔法をカード化出来ると言うもので、カードを使って魔法を発動させたり武器を出現させたり出来ます。カードを使う描写はゲーム的演出で意外といい感じですよ。

　と言う訳でこの作品、日常系作品の好きな人、ファンタジー作品の好きな人にオススメです。みなさんもこの作品を頭空っぽにして楽しんでみませんか？

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい