呪術廻戦 

 最近の(※執筆時)ジャンプでお気に入りの作品のひとつが呪術廻戦です。内容とは言うと、少年漫画らしく化け物と戦うバトルモノ。展開が凄くシビアで熱いんです。

 普通、少年漫画だと主人公側が戦いに負けてもキャラは死なない事が多いじゃないですか。この作品だと割とシビアに死にますからね。だからこその緊張感が生まれる。あ、勿論キャラも魅力的なんですよ。ただ、魅力的なキャラの活躍する少年漫画は多いですからね。

 何が他の作品と違うかと言えば、やはりそのシビアさだと私は思うんです。


 絵柄はまだまだこれからと言う感じで荒削りなのですが、構図も演出もセンスが良くて、この作品の連載中にどんどん画力が上がっていくんじゃないかと思います。10週打ち切りレースを突破して今は長期連載コースの波に乗っていますからね。連載2年を超えればアニメ化も視野に入る気がしますよ。ポテンシャルは十分にあると思います。


 バトル漫画に求められるもののひとつに主人公の成長要素があるのですが、そこもしっかり考えられていて、主人公は呪いである化物の指を取り込んでパワーアップするんですけど、このパワーアップアイテムが全部で20本、多分最終的には全部取り込んじゃうだろうと言う事で、それで物語の進み具合を把握出来ると思うんですよね。実際にそんな展開になるかどうかは分かりませんけど。

 今の段階(※執筆時)では3本の指を取り込んでいます。


 主人公が倒すべき敵は悪魔でもなく妖怪でもなく呪いです。その呪いの定義がまた独特で、この作品のカラーになっているんですよね。主人公はある事件がきっかけでこの呪いに対抗する人材を育てる高校に編入します。そこで腕を磨いて成長する話なんですね。

 言ってみれば退魔版ヒロアカみたいな。ヒロアカに比べたら登場キャラは少ないですけど。


 この高校の在校生で主人公の仲間になるキャラの個性もその技も個性豊かで、読む側としては新鮮に楽しめます。最初はウマが合わないけど、共闘している内に友情が育まれていく、少年漫画の王道ですね。


 主人公の師匠的存在の先生がまた馬鹿強いんです。現時点では作中最強。やっぱり師匠は強くいて欲しいですよね。そう言うキャラにありがちなちゃらんぽらんな性格と言うのも魅力的です。そうしてやる時にはやるタイプ。かっこよいです。


 敵は呪いだと書きましたが、今はすごく強いボス的なのが暗躍して部下的なのを動かしている感じ。どうやら主人公を最終的に仲間にしようとしているみたいなのですが……そのために手段を選ばないので戦いがハードになるんですね。毎回のバトルに手に汗握ります。


 バトルの特徴に強いキャラのみに許された領域展開みたいな独自の設定もあるのですが、説明が難しいので気になった人はネット百科事典とかで調べてみてくださいね。他の設定を含めて詳しく書かれていますよ。


 とにかく色んな意味でセンスが光りまくりの作品です。異形バトル作品に飢えている人にオススメですよ。

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