少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 この作品は演劇がテーマの学園モノ演劇アニメです。演劇っぽい演出や演技に対する各キャラの意気込みが作品を通じて伝わってきます。

 そして各キャラを担当している声優さん達が、その役柄で実際の舞台も演じていると言う所もまた大きな特徴と言えるのではないでしょうか。


 例えが古いですけど、サクラ大戦みたいな感じと言えば分かる人は分かると思います。昨今は2.5次元の舞台が花盛りですけど、実際に声を務めている人が目の前で演技するものに敵うものはありませんようね。その分、声優さんの負担は増えてしまいますけど……。

 舞台版を見ていると、アニメ本編への理解度も深まる効果もあるようです。相乗効果ですね。


 この作品、通常パートはアイカツみたいな感じです。至って普通。演劇に励む少女達の学園生活をアニメ的な演出で淡々と見せてくれます。つまらない訳でもないのですけど、ちょっと刺激が足りません。

 それが後半の謎のオーディションシーンでは突然バトルアニメになります。バトルと言っても役を勝ち取るためのものであって、それ以上の意味はありません。

 ただ、このバトルでトップに立てば、永遠の主役が約束されているのだとか……。


 このオーディション演出がやたら派手で番組前半と世界観が全く違うんですよね。だからこそそれがこの作品の売りになる訳なんですよ。


 この演出、少女革命ウテナの絶対運命黙示録のシーンっぽいと思ったら、監督がウテナの幾原邦彦監督の弟子に当たる人なのだとか。なるほど納得です。

 このオーディションを取り仕切っているのがキリンです。何故だか本物の喋るキリン。意味が分かりません。分からなくて面白いです。

 ただ、キリンである必然性自体はあるのでしょう。本編で語られるかどうかは分かりませんけれど。


 この作品、寮が二人部屋と言う事で最初からカップリングが決まっています。そのカップルングありきで物語が描写されているのもまた特徴のひとつですね。

 主人公もそのカップリングだったのですが、幼馴染が転校してきて3人で生活するようになってしまい、そこでまた一波乱ありそうな展開が予想されています。お約束展開なので、今後絶対どこかで荒れるのでしょうね。


 まだ作品は序盤なので(※執筆時)今は各キャラの掘り下げをやっているところです。この紹介パートが全部終わってからが本番なのでしょう。

 キャラで言えば通称バナナの子の個性が光りまくりです。彼女、今は裏方に回る宣言をしていますけど、いつかこの子もオーディションで戦う事になるのでしょうね。


 展開的に言えば、今の所落ちこぼれ主人公が成長する王道を丁寧になぞっています。このまま王道が続くのか、途中の何処かからひねりが入るのか、楽しみにしていたいと思います。ポジション、ゼロ!

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