魔法使いの嫁

 たったひとつたったひとつの~。と、言う事で今回取り上げるのはまほよめでございます。まほよめって書くとハトヨメみたいですね。ハトビーム! 

 ……えぇと、私、原作が話題になった時にちょっとだけ気にはしていたんです。原作を買うところまでは行かなかったのですが……。なので作品は知りつつも、アニメになって初めて物語に触れました。流石話題になった作品だけあって懐の深い物語ですよね。


 知らない人のために超簡単に説明すると、行き場をなくした女の子がオークションに出されて魔法使いが彼女を買います。買われた女の子は魔法使いの弟子兼お嫁さんとして生活する事になりました。と、言うお話です。


 人身売買だなんて! 何て言う人もいるでしょうね。ま、オークションはただのきっかけです。そこから物語は波乱万丈の展開を迎えるんですね。知らない人のためにこれ以上は書きません。ここから先は原作なりアニメなりネット辞書を読むなりして自分の目で体験して欲しいと思います。


 イギリスと言う今でも魔法文化の残っている国で、その魔法要素のどっぷり使った作品を楽しみたいと言う人にオススメです。ハリーポッターを好きな人とか、ハマるんじゃないでしょうか。こう書くとまるで世界的ヒットが約束されたみたいな感じですね。


 主人公ちせを買った師匠兼旦那さんに当たる人が人じゃないと言うのがこの作品の一番の特徴かと思います。この人、エリアスは角が生えた大型犬のような骨の顔をしています。不思議。ちなみにこの作品は他にも魔法使いやら魔術師やら出てきますが、顔が骨なのはこの人だけ。物語が進めば他にも出るのかもですが。どうやら元々は精霊の一種だったようなそんな感じみたいですね。


 ちせはどうやら特異体質らしく、それでオークションにかけられたようです。見えなものが見えたり触れたりするだけでなく、その身に膨大な魔力を秘めているんですね。おおう、どっかで聞いた事があるような……(汗)。

 ただ、その力に対して体が持たないようで、何もしないでいると寿命は後3年といったところだったりするのだとか。これもどっかで(略)。


 登場キャラはみな魅力的で、優しい人は優しいし、無邪気な子は無邪気だし、狂気な人は狂気だし。創作者視点で見ると色々と参考になったりします。妖精とか、可愛いんですよ。架空の存在を可愛く動かすアニメスタッフの力量に感心します。


 と、言う訳で、作品の感想を言えばむっちゃ面白いです(語彙力)。見えない世界の存在との関わり方がすごく自然で、説得力があるんですよね。作中でたまに出てくる人生訓みたいなのも説教臭くなく自然にすうっと入ってきますし。それは声優さんの素晴らしい演技のおかげでもありますけど。


 この作品、見るまでは言葉のイメージでほのぼのした感じの物語かと思っていたんです。や、ほのぼのとしたシーンもあるのですが、それもすごく可愛いのですが……。ハードなシーンはとことんハードなんです。まさかここまで命懸けの物語だとは、イメージと違って良い意味で裏切られましたね。


 どう考えても異形の存在なのにそんなエリアスがすごく頼もしくてかっこよくて、こりゃちせも惚れてまうやろなって感じです。基本イギリス紳士ですしね。万能なようで抜けていたりするところも許せるって言うか。


 2クールあるので新年(※執筆時)からが本格的なストーリー展開と言える気がします。今後のまほよめにも目が離せません。本当、面白いです。人気なのも納得です。

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