結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-

 結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-、この作品は結城友奈は勇者である と言う作品の続編です。この作品は通称「ゆゆゆ」と言われ、ハードな物語展開で話題になりました。残念ながら私はこちらの作品は見ていないんですけどね。


 このゆゆゆの続編ですが、前作の前日譚と前作の続きと言う二部構成になっていて、前日譚の方は元々映画として上映されていたものとの事。つまり完全な新作はクール後半の6話分と言う事になります。


 作品の内容を簡単に説明するとエヴァを魔法少女でやってみた、そんな感じの作品です。勇者と呼ばれる選ばれた少女だけが世界を滅ぼそうとする敵に対抗出来るんですね。世界は謎の敵に侵食? されて物語の舞台である四国しか残っていないと言う状況です。勇者達は犠牲を払いながら何度も敵を退けてきました。その敵を何とか出来たのが前作のお話のようです。


 前日譚は以前の代の勇者達の活躍の話で、仲間同士で絆を深めながら、傷つき、大きな代償を支払った戦いが描かれます。敵との戦いで勇者達がボロボロになる姿が印象的でした。

 前作の続編の話では大きな戦いを経て一旦平和が戻った世界が舞台となります。平和になったとは言え、それは仮初めのもので世界は彼女達にまたしても過酷な試練を与えます。


 最終話をまだ見ていないので完全な感想が書けないのですが、頑張る彼女達が不憫でなりません。どうにかハッピーエンドで終わって欲しいところですけど……。

 世界を守るには子供達に頑張って貰うしかない。その子供達には過酷な戦いをどうにか乗り切って貰うしかない。この構図には色んな暗喩が込められていそうで……。


 続編の話はバトルシーンは殆どなく、心理描写と葛藤の日常パートがメインになります。主人公友奈の徐々に迫りくる不安とそれを話せない葛藤、仲間達との絆……。絶望的な状況の中でどんな答えが待っているのか、最終話が待ち遠しいです。ハッピーでなくても、納得出来る終わり方をしてくれているといいな。

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