日々徒然趣味日記

うどんの国の金色毛鞠

　私は四国に住んでいます。なので四国が舞台になった作品があると興味本位でホイホイと見ちゃう訳です。この作品が放送されると聞いた私は尻尾を振りながら画面の前で正座待機していました。チョロいですね。ちなみに原作は未読です。

　そして放送が始まります。柔らかい雰囲気でとても面白うございました。毎週楽しみに見ておりました。ポコは可愛いし、ガオガオちゃんは頼もしいし……。

　やがてお気に入り作品のひとつになり、放送を見終わった後は感想まとめをニヤニヤと眺めるのが習慣になっていました。そんな楽しい雰囲気でずっといたかったんですが……。

　少し前に(※執筆時)この作品の裏事情が関係者によって暴露されます。この作品に似つかわしくない話題で読んだ時はかなりショックを受けました。

　どんな作品にだって大なり小なり色んな事情が絡んでいると思いますが、ハートフルな作品でハートフルじゃないドロドロな事情が絡んでいるかと思うと……この事情が作品終了後に出て来たのがせめてもの救いでしょうか。

　知らない人に簡単に説明すると、監督をする予定の人が理不尽な事情で解雇されてしまったと言うものです。脚本の人やらプロデューサーの人などと合わなかったのが原因らしいです。これ以上は書きませんけど、知りたい人は検索すればすぐに該当する情報に辿り着けるかと。あまり気持ちの良い情報ではないのでオススメはしませんけれど。

　作品の説明をすると、この作品は主人公と化け狸の交流を書いた物語です。父親が亡くなって久しぶりに故郷香川に帰って来た主人公がそこで小さな子供に化ける狸を発見します。色々あって主人公とその狸は一緒に暮らす事に。ポコと名付けられた化け狸と主人公、そして主人公と関わる人々との触れ合いが心温まるハートウォーミングな作品となっております。

　うどんの国～と銘打っていますけど作品におけるうどん要素は結構薄め。どちらかと言うとアラサー独身男性の悲哀がメインで描かれています。それと香川要素。作品に出てくるお店は実在している(※執筆時)し、香川の観光名所も続々と出てきます。第一級の香川紹介アニメにもなってもいると思います。

　それとアニメ本編とは別にED後にポコが好きな子供番組を想定したミニ作品が流れる作りになっています。この作品が結構シュールで私は好きでした。

　この作品も原作は続いているのに無理やり終わらせています。そうすると思い出すのがくまみこでしょうか。昔のアニメではアニオリで物語を終わらせるのは当たり前だったんですが。

　くまみこと違ってこの作品のアニオリ最終回はそこまで叩かれていなかったようにおもいます。ベースとなる人気の差もあったのでしょうけど、作品世界をそこまで壊さなかった事が叩かれなかった理由でしょうか。あの最終回、原作ファンはどう思ったかな。

　個人的にはこの作品とても好きだったんですけど、例の内部事情を告発した記事に並んだコメントでは全く人気がないとかつまらなかったの文字が並んでいて、そりゃそう言う記事に並ぶコメントだからある程度は仕方ないのですけど、楽しんで見ていた立場としては淋しいものがありました。

　色々な意見があるのを承知の上で、私はこの作品を面白いと感じました。ハートフルな作品が好きな人にはオススメです。