競女!!!!!!!!

 最初この作品をアニメ化するって話を聞いた時は「は?」と言う感想しかなかったんですど、実際にアニメ化されたのを見た時、やっぱり「は?」としか思えなかったです。

 私はサンデーを読んでいたので原作の内容も知っていたから衝撃はあのキャラたちが動いている!くらいのものでしたが、原作未読の方々の感想が知りたくてネットの感想サイトを毎週のように覗いていました。その反応が面白くて来週はもっとヒドいんだぞと思いながら読んでいました。


 競女って基本尻相撲なんですよね。尻相撲が公営のギャンブルになっている世界。その発想からぶっ飛んでいるんですが、ただの尻相撲をこれでもかと多彩な技の応酬で見事な競技にしているこの作品、頭のネジが何本か飛ばないと思いつかない世界です。まさに唯一無二。似た内容の作品が多い中でこの作品は間違いなく異彩を放っていました。


 聞けばこの作品、出版社側からの働きかけではなく、アニメスタッフからアニメ化したいと言う強烈なオファーがあったとの事。それを反映するかのようにとんでもない熱量でアニメ化されておりました。


 尻相撲で尻を振り回すだけでなく、胸も強力な武器になる競女の世界観はともすれば女性蔑視のセクハラ作品にもなりかねません。実際作中でやっている事はそう言われても反論出来ないくらいのアウトなものです。

 しかし、作品の持つ馬鹿馬鹿しいまでの熱い勢いを忠実にアニメ化したこの作品はいやらしさを微塵も感じさせる事なく、普通のスポ根マニメとして成立させていたのです。やっている事はともかくとして。


 作品で繰り出される様々な技名がどれもこれも尻や胸の名前が入る徹底ぶり。こう言う競技が成立する異世界モノだと割り切ってしまえば違和感はどこかに行ってしまいます。馬鹿馬鹿しいと笑いながらいつの間にか真剣に画面に見入ってしまうのです。これはすごい事ですよ!


 競女は2016年の秋のバカアニメ枠ダントツ一位ではないかとは思いますが、ただのバカアニメと言うだけでなく、その熱さ、徹底した世界観等、馬鹿に出来ないものがあると思います。


 最初にアニメ化の話を聞いた時はきっとアニメ用にぬるい表現になるんだろうなと思っていましたが、まさかの本気のアニメ化に私は素直に感動しました。アニメってここまで真剣に馬鹿やっていいんだ!と。尻を繰り出す音が尻を動かして出る音じゃない!とか笑いながら突っ込めるいい作品でした。いちいち重量感のあるテロップ?も謎の安心感がありましたし。


 可能性は低いと思いますが、2期以降が作られるならまた見たいと思います。原作はアニメ化された話以降どんどん放送出来ないレベルの過激な技が出てくるのですが、そこを熱意と工夫で乗り越えて動く姿を期待したいですね。

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