うっでぃぽこ

 懐かしゲーム紹介、続きます。今回紹介するのは前回と同じくdbソフトのゲームになります。

「うっでぃぽこ」この名前だけ見たらファンシーでファンタジーなゲームだと思いますよね。実際、ゲームの作品世界は童話っぽいイメージで統一されています。キャラクターも可愛いし背景グラフィックもほんわかしています。

 しかし、そう言う世界観の癖に難易度は全く可愛くなかったのです。


 ストーリーはピノキオのパク……オマージュで、主人公は木の人形のポコです。このポコ、願いがかなって人間になっていたのですが、ある日突然元の人形にも戻ってしまいます。ポコはどうして人形に戻ってしまったのか知る為に人間にしてくれた妖精を探す旅に出ると言うものです。


 ゲームスタイルはアクションRPGっぽいADVでした。何故ADVかと言うとこのゲーム、難易度が高く、キャラクターの成長より謎解きメインで進むからです。

 ただ、当時は難易度が高いゲームが普通だったので、このゲームもその流れに乗っただけなのかも知れません。


 このゲームの難しさは言葉によるヒントがあんまりない事です。手探りで進むから難しいんですね。当時はそれが普通だったのですが。


 アイテムを手に入れてどう使うかが重要なゲームでした。アイテムは右手と左手、それと身につける事が出来ます。

 アイテムの入手方法は様々ですが、お店で買ったりもします。そしてお店ではお金を使って買い物をするのですが、このゲーム、お金は敵を倒しても落としてはくれません。地下に落ちているお金を拾うしかお金を稼ぐ方法がないのです。

 お店では商品を手にとって料金を支払わずに店を出る事も出来ます。ただし、それは泥棒行為なのでしっかりペナリルティがつきます。そんな変な所にこだわったゲームでもありました。


 基本的にステージを始めて進んでると、そのステージの謎に詰まって、アイテムを駆使してそのステージをクリアすると言う感じで、ステージの最後にはボスも待っています。

 クリア方法はひとつと決まっている訳ではなく、条件さえ揃えばクリア出来るようになっていました。手探りで進むゲームらしい設計ですね。


 見た目は可愛いけれど難易度の高いゲーム。それがうっでぃぽこです。私もEDを見た事はありません。

 それでも記憶に強く残っているそんな不思議なゲームでもありました。


 PC版が発売された当時、入手に少し苦労したのですが、ゲームを起動させた時にタイトル画面にローマ字でOMEDETOU KAETEYOKATTANE。ってメッセージが表示されていて感動したのを覚えています。

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