俺の小説の登場人物が反抗期のようです

桐華江漢

「まさか」はありえる?

「作中のキャラが一人歩きする」


 小説を書いている人なら誰しもが経験したことがあるのではないだろうか。

 

 自分で物語を書いているのだが、この登場人物ならこう言うだろう、この場面ならこう行動するだろう。そんなことを考えながら執筆していると、気付いたら自分の思い描いていた展開とかけ離れた話になっている、ということが度々あると思う。


 そのたびに作者は書き直し、何度も試行錯誤を繰り返しながら物語を紡ぎ、一つの作品を生み出していく。


 しかし一人歩きしているとはいえ、それを書き出しているのは作者自身の手であり、作中のキャラが「勝手に」動き回っているわけではない。それは当たり前だ。


 そう思っていた。あの日までは……。


 


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