第5話 ウィリアム・ユネッサン殺人未遂事件発生(4/10)

「梨桜ー。遅せぇよ?」

「燎〜。つかなんで俺ら呼ばれたんだよ?親父も急にいなくなったし!」

「それは知らんけど。定例会議するらしいよ?」

「なんで俺らまで呼ばれるんだよ!」

「俺が知るかよ?」

「まぁな。」

「良いのかよ!」

「梨桜。」

「親父。」

「この紋様分かるか?」

「うん?俺や親父の紋様と似てるかな。まさか。」

「そう。事件の唯一の遺留品だ。まっ。超能力捜査課捜査本部二課が動くんだが、二課には、サイコキネシス能力者が居なくてな。」

「で、俺らの方に来たの?」

「そう言うことだな。それだけらしい。俺は、二課に、伝えて来るぞ。」

「警部。お疲れ様です!」

と、双葉は、超能力捜査課捜査本部二課に向かう警部に言い、明日のウィリアム・ユネッサン警備の配置予定図を壁に張り出し、少年達に指示した。

-当日-

「昨日も言った通りよろしく!」

「はい!!」

と、少年達は、言い、それぞれ配置予定図についた。

ウィリアム・ユネッサンは、警護車輌に乗ってくるのである。

「梨桜君。そっちは何にもない?」

「こちらは異常なし!このシュークリーム美味っ!」

「つか!何食ってんだよ!!」

「シュークリーム。まだ来てねぇだろ?ウィリアム・ユネッサン。」

「もうじき来るはず。つか、何で警部自分の超能力、分かってないんだろ?」

「当の本人に聞いてみたら?じきに親父と一緒にウィリアム・ユネッサンが来るはずだよ?ほら来た。じゃ、俺は、所定の位置に………。」

と、少年は、右袖の通信機で連絡し、ホールの中央に陣取った。

この世界、超能力は遺伝する。特異者である少年達は、遺伝超能力以外にその他の超能力を使える。が、色々制約がかかるのである。サイコキネシス能力者である少年がテレポートしてもたかが1mmしかテレポート出来ないのである。その代わり少年は、サイコキネシスから派生したパイロキネシス等キネシス系統のエレクトロキネシス以外の超能力を、エレクトロキネシスの代わりに超電磁砲レールガンという超能力を使えるのである。使用効果は、本来の能力者である人物より劣る。

「ここら辺は、大丈………夫!?」

と、少年は、右目付近の頭を手で押えつつ痛がりながら言った。

「梨桜ー!髪って金髪だっけ?」

「うるせぇな。それより燎、俺を4階まで飛ばしてくれ。いいから!!有無言わず!」

「お………おぅ。おら。」

と、一之瀬燎は、言い少年を4階まで飛ばした。

「そこ。今から何やろうとしてんだよ!」

と、少年は、不良共に言った。

その数秒後、少年の仲間が来るまでには事件が終結していて少年の意識不明の重体というおまけも付いた。

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