第3話 新メンバー現る!(4/9)

「新メンバーって、女の子かな?」

と、燎は、マンガを読みながら言った。

「知らない。」

「そう?」

「うん。」

「おはよ~。新メンバー紹介するよ~♪こちらは…。」

「桜南学園1年生の桜南飛鳥オウナ アスカです。超能力は、透視能力です。よろしくお願いします!」

「「「「「「よろしく~♪」」」」」」

「こっちが…」

「俺は、三星梨桜。サイコキネシス能力者です。よろしく~。」

「俺、一之瀬燎。テレパシー能力者で~す。よろ~♪」

「コラ。マンガ読みながら自己紹介しない!私は、雀野匠スズメノタクミ。あそこで、パソコンで調べ物をしているのは沼津柚奈ヌマヅユズナちゃん。で、如月瑠花キサラギルカちゃん。あそこでのんびりしているのが石野恭イシノキョウと、久地楽煌クジラコウ。」

「能力紹介しないの?」

「あっ。忘れてた。私の能力は、超記憶能力。瑠花ちゃんはエレクトロキネシス。恭は、テレポート。煌は、サイコメトリー能力者だよ。」

「沼津さんは…。」

「私は、無能力者だよ。あっ、梨桜君。調べ物終わったよ。はい。」

「ありがとう。」

「質問ですが…よろしいですか?一之瀬さん。」

「なに?」

「サイコメトリーとか、超能力の説明してもらっていいですか?」

「良いよ~♪」

「お願いします。」

「じゃぁ………梨桜から。梨桜の『サイコキネシス』は、自身を中心に半径100mの周囲の人間・物体等を思いのままに動かせる能力。俺の『テレパシー』は、この中の全員の脳に話しかけることができるよ。本部長と沼津以外だけど…。無能力者には通じないから。えっと、話を戻すけど、如月の『エレクトロキネシス』は、電子を操る能力ね。簡単に言うと遠隔操作のスイッチを操作できる能力。」

「あっ。はい。」

「恭の『テレポート』能力は、自身や念じた対象を自身の念じた場所へ瞬間移動させる能力ね。煌の『サイコメトリー』能力は、遺体や凶器などの道具の瞬間的な記憶の断片を読み取る能力ね。後は、勝手に監視カメラつける能力。案外、スゴい。」

「分かりました~♪」

「案外って失礼な!」

「はいはい。ケンカしない!バディを変更するよ?梨桜。桜南ちゃんのバディね。燎は、1人で。」

「はい!!」

「さてさて、警察手帳用写真撮るから桜南ちゃん。こっちへおいで。」

「はい。」

飛鳥は、手招きをしている双葉の所へ行き、彼女に連れられ部屋を出た。

「何高校かって言うの忘れてた………。」

と、少年は、柚奈から渡された資料を見ながら言った。

「だね。」

「写真撮ったら戻ってくるしその時にでも。」

と、柚奈は、言った。

「そうだね…。フムフム…。専支援型フル・サポート・タイプの超能力は、ごまんとあって…専攻撃型フル・アタック・タイプと同数かぁ…。」

「梨桜君のサイコキネシスは、専攻撃型の超能力でしょ?燎君のは専支援型だし…。」

「違うよ。攻撃型アタック・タイプだよ。あっ、でもさ、透視能力だったら支援型サポート・タイプ超能力に分類されているけど?なんでだっけ??」

と、少年は、言い、柚奈に説明を頼むと双葉達が戻ってきた。

「「ただいま~♪」」

「「「「「「おかえりなさぁ~い。」」」」」」

「大抵の医師は透視能力者だよ。まっ、ランクによってヤブ医師かどうか変わるけど。」

「そうなんだね♪ありがと♪」

「どうも~♪」

「そういえば、学校の紹介してなかったね♪俺は、私立藤堂学園に通う2年生ね。」

「俺は、私立遠藤学園2年生。雀野は、加賀美女学園2年生。煌は市立二学ふたがく高校2年生。恭は、私立箕輪学園2年生。如月は、私立日和学園2年生。」

「柚奈は、市立玉野海洋学園2年生だし。本部長は、市立蓬莱ヶ丘高校3年生だよ。」

「本部長さんも高校生なんですか!?」

「そうだよ。これからは、本部長って呼んでいいから。そういうことで♪はい。これ。」

と、双葉は、飛鳥の出来立てホヤホヤの警察手帳を渡し、自分の席に座った。

「そういえば、梨桜さん達の警察手帳…見当たらないのですが…?」

「俺のは…電子化してるし…。」

と、少年は、言いつつ、空中に仮想情報媒体ブラウザを立ち上げ、そこから警察手帳を取り出した。

「はい。これが俺の警察手帳♪」

と、少年は、言い、自身の警察手帳を見せた。

「かっこいい…。」

と、飛鳥は、言い、自身の警察手帳を仮想情報媒体に移動させた。

「そう?なんかあったら取り出せるようにしなよ?」

「はい。」

「以上、相棒バディからは、アドバイスはこれだけ。」

と、少年は、飛鳥の髪を撫でながら言い、超能力反応板サイコパス・ボードを見に行った。

「梨………桜さん。何を………?」

「どうかした?あっ。これは、超能力反応板サイコパス・ボードだよ。超能力が犯罪に利用されたら反応するから。」

「何色に光るのですか?」

「赤〉黄〉緑〉青〉黒〉白〉無という色の違いで超能力に反応するから、6色だね。ちなみに赤色は相当ヤバイからね?俺には説明させないでね。」

と、少年は、警察手帳を仮想情報媒体に移動しながら言った。

「はい。これ。超能力反応板サイコパス・ボードの詳細説明書。」

と、柚奈は、言い、飛鳥に詳細説明書を渡した。

「はい。みんな聞いて~♪明後日の日曜日、あのお騒がせセレブ、ウィリアム・ユネッサンが来日するのよ。」

「あの!?ウィリアム・ユネッサン!?」

「知ってるの!?」

「あぁ。うん。スペイン警察でも騒動でお世話になったらしいし。」

「で、何故、俺らにこの話が?」

「この、殺人予告状が来てるのよ………。」

「単なる殺人予告状なら捜査1課が動くはずじゃ………?」

「これが単なる殺人予告状ならの話だよ。この状が超能力で書かれているなら?捜査1課は、動かないよ?」

「本部長が、そういうなら動かないとね。でウィリアム・ユネッサンの来日理由は?」

「一応、彼、歌手らしいし、O-080、丸八百貨店でコンサートを催すらしい。」

「丸八百貨店!?あの!?」

「他に何があるの?」

「梨桜君。正論。」

「正論?まっ。それは、置いといて。丸八百貨店は、他の百貨店と違い、ライブブースがあるんだよ。だから、よくアーティストや、芸人さんは、ライブするんだよ。」

「そうなの!?」

「あぁ。うん。」

「質問ですがO-080の丸八百貨店って………。」

と、飛鳥は、言うと、少年が超能力反応板サイコパス・ボードでO-080の詳細地図を出し、そこにある丸八百貨店を指差した。

「ありがとうございます。」

「いや、良いよ。」

「そういえば………、梨桜さん。」

「どうかした?」

「梨桜さんって女の子と間違えられません?」

「うん。馴れたけどね。あっ。そういえば、燎!」

「うぉっ!?何だよ!?」

「B-758の箕面滝交差点前コンビニの………。」

「あっ。」

と、燎が自身のデスクの引き出しから被害届を出し、それを双葉に渡した。

「1課に出しとくね。」

と、双葉は、言い、受け取った被害届を自身のデスクの上に置いた。

「御願いします。」

「んじゃ。俺、パトロール行ってきますね。」

「よろしく~!」

「行くよ。」

「梨桜君。はい。これ。制圧銃と、通信機二人分。」

「サンキュ。」

と、少年は、言い、柚奈から制圧銃と通信機を受け取り、1個ずつ飛鳥に渡した。

「むやみやたらに制圧銃を撃たないこと。減給処分対象になるよ。」

と、燎は、言った後、使用方法を教えた。

「いやぁ~。」

と、飛鳥は、言った。

「んじゃ。行くよ。」

と、少年は、言い、地下の駐車場に行き自身のバイクに跨がった。

それに従って飛鳥も後ろに跨った。

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